お雛さまの撮影で条件付きながらも撮影許可は頂いたものの、廊下に見えた「北山杉の丸太の一本柱」を確認した瞬間に、建物内部も撮影したい旨を申し出る。
この「北山杉の丸太の一本柱」にであったのは、今回で3度目、圧巻だったが「
埼玉県比企郡川島町の遠山記念館」、そして先月に世田谷区の旧小坂邸である。津雲邸の建物は、津雲國利が昭和6年から昭和9年にかけ建造した邸宅で、京都の宮大工を招き青梅の大工・石工・畳職など諸職との協働により建築された瓦葺入母屋造、押縁下見板張、一部漆喰塗の建物。
純和風建築でありながら縁側との仕切りにガラス戸を用いるなど近代的な要素を持ち、また欄間や天井など随所に職人が技巧を凝らした装飾を持つ贅を尽くした建築物として評価されている。
特に「津雲邸内部を見る時には、天井」にこだわるのも良いかも。
茶室の天井には、竹釘を使用、広間には幅の広い一枚板、天井枠には面取り加工に漆塗り、障子の桟も面取り加工、茶房の天井には、築200年の
古民家から持ってきた「すす竹」と「幅広の屋久杉の一枚板」、その他、床の間の柱も必見である。
館長の話に因れば、昭和初期は不景気だった、よって、良質の建築材料や熟練職人の確保は容易だったとか。
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