佐野美術館に隣接する庭園・・「隆泉苑」は、中央に池を配置した日本庭園で、いまはシダレザクラが満開である。 三島特有の富士山からの湧水の流れを取り込んだ約二千坪の敷地には、自然の趣を活かした回遊式庭園と、吟味された材料で建築された日本家屋が配されている。
この屋敷は、昭和10年に美術館の創立者・佐野隆一が両親の隠居用に建造したもので、昭和52年に隆一が他界後、遺族により佐野美術館に寄贈された。
その折、隆一翁の「隆」と、こんこんと湧き出る「泉」から「隆泉苑」と名づけられた。
池では錦鯉が悠々と泳ぐので、シダレザクラのミラー返し(水面への写り込み)がゆらゆらしている。
シダレザクラの樹高は5メートル、枝張りは8メートル、幹周りは100センチ、推定樹齢は100年。 |