港の見える丘公園内を南に進むと、赤レンガで造られた「霧笛橋」にぶつかる。
橋を渡りきると、県立神奈川近代文学館の玄関口になり、橋から下を見下ろせば、大きな山桜の老木が白い衣を被っている。
上からでは幹の太さが分からないので、橋の袂から下に降りて見ると、根元から二股に枝分れしているが、太い方を目測して見た。樹高10メートル、枝張り22メートル、幹周り3メートル、細い方でも幹周り2メートル。
明治時代から丘の上には桜の木が多かったので、樹齢は100年を超えているかも。
ところで、「芸亭の桜」の命名だが、「芸」は、書物の虫除けに用いられた香草の名であり、
「芸亭」は、奈良時代末期に公開されたわが国最古といわれている図書館の名である。
まさに、県立神奈川近代文学館に相応しい桜の木である。 |