D90が観た画像  d90-18130

神奈川県横浜市栄区田谷町1501
撮影日 :  2018−3−29
ミステリーゾーン・田谷の洞窟
「ミステリーゾーン」と聞いて、あなたは逃げ出すか? それとも興味を持つか?
まずは私のリポートを見てから・・・・・ご自分で判断を下されたら良いかも。

過日(3月1日)大倉山公園梅林での出来事。
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陸亀を散歩させていた女性がいた。
その時、人を外見から判断してはいけないが・・・風貌のよろしく無い青年に声を掛けられた。
・・・実は、私もリクガメを飼おうと思い、ゲージやえさやり器具を一式購入しており、後は亀を手に入れるだけなのだが、さっきの女性に亀の飼育のコツを聞きたかった・・・と言う。
そして、会話は何時しか、今までに撮影してきた「秘境の話」へ。
『西丹沢の秘境 ユーシン渓谷』や『箒杉・樹齢2000年を越える一本杉』・・・・どれも行った所ばかりだなぁー、言うと。
「最近感動した場所が有りました。  内部の写真は撮れなかったけど・・・・、行った事ありますか?」
「場所は横浜なんですが・・・きっと、感動すると思いますよ。」

その場は特に興味も湧かなかったので、「田谷の洞窟」の単語だけ覚えていた。
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そして、JR大船駅で下車し、「谷戸池」の取材に行く前に、バスで「戸塚バスセンター行」に乗り、「洞窟前」で下車すると、「定泉寺」である。

「定泉寺」の境内は、鎌倉時代の武将・和田義盛の子、朝比奈三郎義秀の館があったと伝わり、本堂は室町時代(天文元年)の開創。
通称は『田谷の洞窟』と呼ばれるが、正式には田谷山瑜伽洞(たやさんゆがどう)と称し、元鶴ヶ岡二十五坊の修禅道場であり、現在でも修行の道場なんだそうです。
観光施設ではなく神聖な場ゆえに、洞窟内は撮影禁止です。

本堂脇の受付で拝観料ひとり400円、パンフレットとローソク(小さなもの一本)を受け取ります。
洞窟に入る前なら写真は撮り放題。
内部から冷たい風がスーッと流れてくる。  思わず恐怖からか背筋がゾクッと。
ローソクに火を灯し、いざ歩きだすと・・・・風でロウソクの火が揺らぎ、・・・結局は消えてしまう。
暗闇から幽霊が出てきたら怖いだろうなぁーと、・・・ビビリながら歩くが、洞内には曲がり角毎に裸電球が灯る。

この洞窟は鎌倉時代初期から掘り始め、併せて壁面彫刻も刻まれる。
江戸時代に至るまで適時拡張され上下三段(内部は3階建てに当たる三層構造)で総延長1000mの壮大な地下空間の文化財である。

しかし、関東大震災で天井が崩落して、現在は1/3ほどは通行禁止のエリアがある。

「ホタルの撮影で熟練したカメラマンとしても、撮影禁止と言われるものを無理してまで撮影したのちに祟りでもあったら困るので・・・、
さらに仏教彫刻を論じるほどの知識も無いので、公式ページ「定泉寺のHP・洞窟拝観のページ」へつなぎます。 ⇒ クリック

洞窟内部は真暗のため、ロウソクの灯だけでは天井上部まで良く見えない。
壁面も砂岩に彫刻したもので水滴などで劣化しているため、仏像に見えずにお化けに見えるかも。
幸いに、ホタル撮影のためにリックに常備しているヘッドライトがあった。
帽子のヒサシに取り付け、天井や洞窟内部奥に設置されている仏像を拝見。

鎌倉時代や江戸時代のお坊さんたち(修行僧)の土木技術や彫刻技術に感銘を受けながら洞内をくまなく歩いた。
とても、文字では表現できない仏教世界をあなたもご覧になると良いかも。

さて、シャバの世界に戻り、休憩コーナーで目にしたものが『日本のミステリー・ゾーン』と、題した雑誌である。
雑誌の中に、数ヵ所の壁画写真が載っていた。
さて、最後にもう一度・・・・・我が国でも他に類の無い巨大な地下空間の文化財・・・見学しても損は無いよ。

2009-9-19から、Nikonカメラの『D90』を愛機として、撮影を開始しました。 1999年のホームページ作成時からの作品集です。
		画面表示のためのツールも技術習得の為にいろいろと取り込み、
		数多くの技法を習得し、シリーズ作品集として、管理しております。