英勝寺の成り立ちに付いては、後ほどの作品で紹介します。 2018年の「紫藤・白藤めぐり」を企画した時、「鎌倉,藤沢,二宮,小田原」と候補地が見つかり・・・鎌倉を後回しにした。
その後、天候が悪化、木曜日は休館日と見頃時期はどんどん過ぎていく。
「白藤」を撮影するとなると、青空が最低条件のため、結局5日遅れとなった。
純白の見頃の房も茶色く変色してしまい、藤棚全体を見上げると、見頃の50パーセント減である。
境内の藤棚到着は13時50分、太陽はまだ頭上にいるために、書院の東側のガラス窓にだけ、藤棚の映り込みがあるだけで、南側のガラス窓は暗かった。
15時05分頃になると陽も西に傾き、南側のカエデの木にも陽が差し込み、ガラス窓への映り込みが始まった。
すると、書院の建物全体が画郭内に収まるようになった。
やはり、時間を掛けなければ、見映えのよい写真にはならない。
そして、なぜ、青空にこだわったかの要因は、白藤の浮き上がらせ方にある。・・・(白藤の背景に白い空や壁では雰囲気が出ない。)
続いて、もう一つのこだわりは・・・浅草同様に鎌倉も和服の貸し衣裳が盛んである。
古都・鎌倉にこだわる以上、藤棚の下には和服姿の人にモデルを選びたい。
さらに、白藤をより純白に魅せるためには、順光で遠くからのズーム撮影で狙うのだ。
白藤の強い・甘い香りには、大型の「くまはち」が集まる。 根気良く待てば、画郭に飛び込んでくる。 |