クマガイソウ群生地は、旧農林省職員だった故池田正純さんが昭和４５年から「この花を絶滅から守り、後世に引き継ぐ為に･･･」という趣旨から栽培を始め、最盛期には３万株を数えるまでの群生地となり、毎年美しい花を咲かせ、見学者を楽しませてくれていたそうだ。

発端は、知人から数株のクマガイソウを頂き自宅の庭に植えたけど、日当りが強すぎて枯れてしまったそうだ。
そこで、自宅から１キロメートルほど離れた山林（個人所有地）に移植したそうだ。
「・・・・・そうだ」と、断定的な表現描写をしているには、ある人にインタビューしたからだ。

池田正純さんの死後、夫人も老齢になられて３年前に他界した。
３万株あったクマガイソウも乱獲・盗掘の被害に遇い、５０００株まで滅減した事から２．５メートルほどの編み目フェンスと上部に有刺鉄線を張り巡らしたバリケードを山林に張り巡らし、開花の季節の１０日間ほど開錠して、無料公開している。
西桂町役場も「絶滅危惧�U類」のクマガイソウの群生地を、町の宝物にしようと立ち上がった。

現在は、熱心に保護再生のために働いている係員（ボランティア）が２人おられ、ほんとうに植物を愛し、懸命さが伝わる人が園内の説明役を買って出ている。
そして、１本の茎から花が２つ咲いている珍しいのがあるよと・・・・・教えてくれた。
全部で１２株あるらしいが、私は６株しか探せなかった。　・・・たぶん足を踏み入れない奥にあるのだろう？

ところで、インタビューしたある人とは、・・・・故池田正純さんの娘さん（７１歳）・現オーナー
芸能活動の合い間をみて、テントハウスに顔をだし、接客に当たっている。
地元で３つの所属団体に属し、冬場は「円夢亭湯豆腐」、夏場は「円夢亭冷奴」の芸名で多忙だそうだ。
私の前で、十八番の１つを談じてくれた。
「じんむ−すいぜい−あんねい−いとく−こうしょう−こうあん　・・・中略・・・　めいじ−たいしょう−しょうわ−へいせい」。
福岡に行った時、伊藤博文の子孫にあった事から、
「伊藤博文−黒田清隆−山形有朋　・・・中略・・・　菅直人−野田佳彦−安倍晋三」。
さらに、アメリカ興行の時に仕込んだ「ジョージ・ワシントン−ジョン・アダムズ−トマス・ジェファソン　・・・中略・・・　ビル・クリントン−ジョージ・W・ブッシュ−バラク・オバマ−ドナルド・トランプ」。
コメディアンらしく、手振りを交えた楽しい話術だった。　　しかし、芸名をネット検索したけどヒットしない？

・・・おっと、書き忘れる所だった。
通常は扇型の２枚の葉っぱの中央から茎が伸び、１輪の花が咲く。
株に勢力のあったものに限り、一本の茎に２輪の花が咲く。　この時二股に分かれて花が咲くものと、上下２段に分かれて咲くものがある。
今回の特ダネは、扇型の葉っぱが片側一枚ずつで３階建てになり、そして上下２段で２輪の花が咲いていた。