大国魂神社の「秋季祭」は、元文2年9月28日(1738)の武蔵総社六所宮太々神楽創立を起源とし、途中一時中断されていた時期もあったが再興され現在まで引続き行われている。
奉納行灯は大正14年から太々神楽講員の奉納により始められたものである。
別名「栗祭」と称されるのは、武蔵野の大地が栗の発育に適していたと共に保存食として重要視され、更に上質の栗が採れる事から徳川家に栗を献納するようになり、栗の採取する時期と太々神楽の時期があいまり、やがて栗祭と呼ばれるようになった。ところで、「くり祭り」の由来どおり、昔は参道に農家が持ち込んだ「栗」で露店が並んでいたらしいが、今の時代、スーパーには高いのも安いのも沢山販売されており、現在は1店舗の露店で、その他は食べ物が主体のテントが並んでいる。
境内に約260本の行灯を灯し、夕闇迫る頃の境内は幽玄そのものである。
当初、行灯は市内の子供達に奉納画を描いてもらっていたが、
現在は府中市文化団体連絡協議会の会員による奉納画である。 |