D90が観た画像  d90-18297

東京都目黒区下目黒 ホテル雅叙園東京
撮影日 :  2018−10−8
いけばな百段階段2018(第三期)
「いけ花」観賞も丸一年が過ぎた。
昨年は、「花器に花をどのように固定する」のか出展者に聞きまわったものだが、今年は、まだ理解できないものには出会っていない。
と・・・、いう事は、「いけ花」観賞にも成長したのだろうか。

今年の課題は、「出展者の製作意図を理解する」という高度な鑑賞力を養う・・・を目標としたい。
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まず、一番目の部屋「十畝の間」の床の間に『白滝を借景として、宙に浮いたようないけ花』が目に飛び込んでくる。
白地の掛け軸に紅葉が透かし絵の様に見える。・・・上流の川に散った紅葉が、滝壷に流れ落ちる景色に見えるのだ。
水鉢に生けた花は、黄色い小菊と色付いたカエデ、そして百日紅の枝・・まさに秋の素材である。
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白滝をじっくり観察してみよう。
幅広の厚手の和紙と、その上に透かしの薄い和紙が合わせられ、二重になっている。
下の和紙と上の和紙の間に、散りばめられた色とりどりのカエデの葉っぱ・・・糊付けらしく落下しない。
遠くから見ると、白い反物に、カエデの透かし絵を描いたように見える。

五番目の部屋「星光の間」で、出展者が参観者に説明しているのが耳に入る。
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山道を歩いている時、枯れ枝を拾った。
孔雀が振り向いた首に見えた。
バーナーで表面を焼き、口先はヤスリで削り、ペンキを塗った。
有名な画家が画いた「白孔雀」を思い出した。
で・・・いけ花のタイトルは「白孔雀」、胴体は生徒がくれた花器、足は花壇で使う花台を見つけたそうだ。
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出展者の意図する白孔雀は、作品を見る角度により、「ダチョウ」になっている。
そこで・・・・私は「白孔雀」に見える角度から撮影した。
撮影ポイントは、作品の斜め後から「振り返った頭」を、そして、黒い花器を隠して撮影する。

六番目の部屋「清方の間」の作品群は、『結婚(ウエディング)』がテーマだとか。
受付で目にする熨斗袋、華やかな披露宴会場、ウェディングブーケ、新郎新婦・・・・だとか、撮影に夢中になり、雄弁な解説が耳に入らなかった。

1999年のホームページ作成時からの作品集です。
		画面表示のためのツールも技術習得の為にいろいろと取り込み、
		数多くの技法を習得し、シリーズ作品集として、管理しております。