旧吉田茂邸は、明治17年(1884)
に吉田茂の養父・吉田健三が土地を購入し、別荘を建てたのがはじまり。
昭和13年、大東亜戦争が始まる前、吉田茂は戦争反対で当時の駐英日本大使を左遷、本国に帰ってきた。
そのときに東京・渋谷に家があったが、戦争が始まると東京は大打撃を受けるだろうと、渋谷の家を売って、そのお金で大磯に邸宅を建て昭和20年より大磯町の住民となった。
戦後の内閣総理大臣を5期務めた吉田茂(1878-1967)
は、湘南の海や2階の窓から見える富士山や趣味の「薔薇作り」を楽しみ、晩年を過ごした。吉田茂が暮らした館は、2009年(平成21年)3月火事により母屋が全焼するという不幸に見舞われながらも、地元の大磯町や神奈川県によって一部を除き焼失前の形に再建され、現在は、大磯町郷土資料館別館として一般公開している。 |