「いけ花」の取材も8週間が過ぎた。 取材した流派も50となった。
取材も2年目となった私の目的は、「いけ花作品を最高の姿で撮影したい」。
しかし、その為には、『作者の作品に対する心』を読み取れないと成功しない。
数百年前から始まった「生花を使った表現芸術」を、何十年も修行してきたベテランが「生けた作品」を、素人の私が、闇雲にカメラを向けても感動のいく写真が撮れるものではない。
そこで、出展者にはぶしつけながら、「作品の正面はどちらですか?」とか、「何を意図されているのですか?」と。下の2枚目の写真、清方の間(千家古流芙蓉会)で目にした作品・・・・どのように写真を撮ればいいのか苦戦した。
会場内には4〜5人の関係者がいたので、一番のベテランさんに声を掛けた。
「千家古流の伝統のおもてなし」で、お重やお吸い物、椀物と抹茶のふるまいあるとか・・・17時の閉館間際だったので、音声録画をすることを失念してしまったので、後日、家元の公式ページを開いて見た。
トップページに、6行ほどで、「いけ花の展示会場」に、いけ花とは無縁そうな設えの意図が述べられていた。 |