雅叙園・百段階段を昇り始めて四番目の部屋は、静水の間(せいすいのま)と言う。
この部屋(静水の間)は、二部屋続きになっており、それぞれの部屋には床の間と掛け軸、格天井と欄間の絵画が特長ある。
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廊下から入った部屋を「控えの間」とか「次の間」と呼び、奥に有る部屋を「奥の間」と呼んでいる。
「次の間」の格天井は、池上秀畝、小山大月、長嶋華涯、橋本静水らの絵がひしめくなか、揮毫が一番多い橋本静水の名を取って「静水の間」と呼ばれている。
格天井の図柄は、4枚の扇子図で、欄間は扇子に貼る前の図柄を描いている。「奥の間・格天井」の格縁は秋田杉を吹寄せにし、扇面に池上秀畝の鳳凰・松が描かれている。
「奥の間の床柱」は黄檗丸洗。
格天井の秋田杉には池上秀畝の鳳凰・舞鶴、欄間四方には小山大月の金箔押地秋草(金箔地にススキの絵)が描かれている。 |