D90が観た画像  d90-18376

東京都目黒区下目黒  「雅叙園・百段階段」
撮影日 :  2018−12−08
「創業90周年特別企画・百段階段の星光の間」
雅叙園・百段階段を昇り始めて五番目の部屋は、星光の間(せいこうのま)と言う。
この部屋(星光の間)も、二部屋続きになっており、それぞれの部屋には床の間と掛け軸、格天井と欄間の絵画が特長ある。
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板倉星光(いたくら せいこう)が筆をとった「星光の間」には、おいしそうな四季の野菜や魚が題材になっている。
スイカや葡萄にはカマキリなどの愛らしい昆虫も描かれている。
天井には籠に盛った花の絵も有り、親しみの有る部屋となっている。

入口に近い「次の間」の天井の絵は、扇面をした図柄を取り、「奥の間」の天井の絵は円形の図柄で有る。
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板倉星光は京都出身の画家と聞く、そして、京都の山林の「北山杉」がふんだんに使用されている。
床柱と四隅の柱、そして長押まですべて北山杉の天然絞り丸太という珍しい建材で構成されているのが、この部屋の大きな特徴です。
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「百段階段と各々の部屋」が建築されたのは、昭和10年・・・埼玉・青梅・世田谷でこの時代に建てられた屋敷を取材して知ったのは・・・
この時代背景は、大正から昭和初期にかけては、第一次世界大戦終結後の世界恐慌が日本を襲い「昭和恐慌」の数年後である。
高価な銘木の生産地も木が売れず、建築に関わる職人たちも仕事にあぶれていた。
そんな時だから、日本各地からの銘木や石材集めもスムーズに運び、腕のたつ職人たちの確保も容易であったらしい。

1999年のホームページ作成時からの作品集です。
		画面表示のためのツールも技術習得の為にいろいろと取り込み、
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