姨捨駅に到着してホームに降りれば、誰しもその絶景に息をのむことだろう。
『松本 伊那 佐久 善光寺 四つの平は 肥沃の地』と県歌「信濃の国」にもうたわれる善光寺平である。
駅のホームがそのまま、この善光寺平を一望する展望台となっているのだ。
ちょうどその南端から北東方向を望み、山々に囲まれた細長い盆地の中央には千曲川がゆったりと流れている。
この眺めは「日本三大車窓」の一つに数えられ、鉄道旅行者にとって古くから憧れの場所であった。
駅舎は無人駅のため、自由に出入り可能だ。
夜景も素晴らしい。 街の灯りが眼下にきらめく様子は、都会の夜景とはまた違った美しさである。昼間なら、棚田を撮影する旅人も下車するだろうが、夜間は住民しか利用しない。
一時間ほど居る間に、特急は2本通過したが、プラットホームとは別の線路を使用しているので、撮影できず、
上り電車1本には乗客はいなかった。
下り電車1本が入線して来る少し前に、軽自動車がやって来た。
母親が息子の帰りを出迎えに来たのだ。
ところで、姨捨駅(おばすてえき)は、標高551メートルの山の中腹に位置し、全国でも数少ないスイッチバック方式を擁する駅である。
特急電車は、この駅に停車する必要もないので、別線路を走って行く。
各駅停車のみ、スイッチバックしてホームに入線してくる。
動画を2本撮影しました。 ⇒ 21:26上り甲府行きの入線 ⇒ 特急長野行と上り上諏訪行き |