D90が観た画像  d90-19034

東京都目黒区 ホテル雅叙園東京 百段階段
撮影日 :  2019−1−25
青森・秋田・山形「ひな紀行」の序編
第10回目となる『2019年百段雛まつり』は、1月18日〜3月10日の期間で「青森・秋田・山形」の旧家に伝わる優麗な古今雛から、高さ2メートルを越える圧巻の段飾り、手のひらに納まる極小の雛道具まで、時代を超えた雅やかなお雛さまの名品が文化財「百段階段」に集います。
先祖伝来の雛人形を貸し出すに当たり、「カメラのフラッシュ光線により光焼け」を気にする持ち主の要望を汲み入れた主催者側の判断から、「十畝の間」、「草丘の間」、「清水の間」、「星光の間」、「清方の間」、「頂上の間」の6部屋は撮影禁止のため、皆様には展示品の詳細を伝える事が出来ないのは残念である。
しかし、雅叙園サイドの公式ページで展示概要を紹介しているので、撮影禁止の展示内容に付いて私なりの補足説明をしたい。

まずは下の2枚の写真に付いて、
1枚目は、ホテル正面玄関から「百段階段入口エレベーター」に乗る時に、押しボタンの手前に直径30センチほどのガラス製ドームが設置されている。
中には、東北を代表する「秋田犬・かまくら・雪ダルマ」のモニュメント。  見落とし易いので、要注意。

2枚目の写真は、3階でエレベーターを降りると広場に設置されている「原孝州」作品の雛壇飾り。
じつは、昨年も「原孝州」の作品であった。 雛壇の左手前に有る「白い桜の枝」が、山形県庄内地方の早咲きの「啓翁桜」である。
私も「全国の一本桜の追っ駆け隊」の一員で、『啓翁桜』には「酒田・鶴岡ひなめぐり」の時点で出会っており、知識を得たもの。
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12月のうちに枝を取ってきて寒さに当て、出荷時期にあわせて温室に入れて芽吹かせます。
1月から2月だと、20日間ぐらいかかりますが、3月に入ると2週間ぐらいで出荷できます。
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ところで、「原孝州」作品の雛壇飾りと似たものに、「原米州」作品の雛壇飾りがある。

父である先代・原米洲は、明治26年(1893)栃木県宇都宮市生まれ、平成元年(1989)に96歳で亡くなる。
江戸初期から作例の現れる伝統工芸である胡粉仕上の人形を修得する。
大正11年(1922)、米洲と号して独立。
原米州の製作したお雛さまを取材した。  ⇒ 小田原の五百羅漢玉宝寺   ⇒ 世田谷区の旧小坂邸