D90が観た画像  d90-19141

埼玉県川口市末広1丁目7番2号
撮影日 :  2019−3−9
旧田中家住宅
旧田中家住宅は大正時代に建設された県下有数の本格的洋風住宅だ。
大正10年(1921)に上棟し大正12年(1923)に竣工した木造煉瓦造三階建の洋館(1)と、昭和9年(1934)に増築された和館(2)の他、文庫蔵(3)、茶室(4)、池泉回遊式庭園(5)、煉瓦塀(6)により構成されている。

@ 洋館
壁に化粧用煉瓦を貼り、デザイン性に優れた外観を呈する本格的洋風住宅で、迎賓のための建物として建設された。

正面玄関には帳場と神棚を設け、商家としてのスタイルを残し、二階には洋間の書斎と座敷を設け、洋風を基調としながらも、一部に和風を取り入れたつくりとなっている。

三階は南側に大広間を設けている。
応接間は一階に配置するのが通常だが、田中家では眺望を重視して三階に配置したものと思われる。

煉瓦は長方体をしており、積み方にはいくつかの様式があり、それぞれの積み方が発達した国の名をとってイギリス積み、フランス積み、アメリカ積みなどがある。
日本では、幕末から明治初年に欧米からこれらの様式が伝わり、建築技術ではイギリス積みが、土木技術ではフランス積みが主に用いられた。

旧田中家住宅に用いられたイギリス積みは、長手ばかりの段と小口だけの段を交互に重ねており、堅実で合理的な積み方です。
  
A 池泉回遊式庭園
昭和48年(1973)の改修工事で、味噌醸造蔵の跡地に造営された本格的な池泉回遊式日本庭園。
和館や茶室から眺められるよう配慮されており、池、枯山水、洲浜、灯篭、手水鉢などを配し、建物の重厚さをさらに際立たせている。

B 「アカンサス」の葉っぱや花を天井の彫刻にしている
館内の案内人に洋館の一階裏手の玄関外に案内して貰った。
昔はこちらが、外来者用の玄関だったそうだ。
庭に「大きな葉っぱ」が茂っている。  ・・・草の名前が「アカンサス」。
ところで、洋館の各階の天井に「漆喰彫刻」が施されており、「アカンサスの葉っぱ」や「アカンサスの花模様」があった。

公式ページがあるので ⇒ こちらから案内しています。

1999年のホームページ作成時からの作品集です。
		画面表示のためのツールも技術習得の為にいろいろと取り込み、
		数多くの技法を習得し、シリーズ作品集として、管理しております。