昭和3年に創業した「目黒雅叙園」は、昨年(2018年)に90周年を迎えた。
創業者の細川力蔵の理念『お客様にお大尽気分を味わってもらうために、料亭として食事の提供はもとより、絢爛豪華な施設を準備する』であった。
その理念によって築き上げられた建物は、『昭和の竜宮城』と称された。昭和19年から20年の東京大空襲では、周辺には焼夷弾の被害(玄関先の太鼓橋たもとの椎の木は爆弾を被弾している)も有った物の、旧三号館(現百段階段)は被害を免れ、国の登録有形文化財を経て、東京都の有形文化財に指定された。
百段階段が誕生した昭和から平成を経て新たな「令和」を迎えるにあたり、かっては、「結婚披露宴は雅叙園で」・・・が、上流階層のステータス。
大広間から小部屋まで当時の雰囲気を再現した飾り付けで、見学者を楽しませてくれた。 |