根津美術館は、東武鉄道の社長などを務めた実業家・根津嘉一郎が蒐集した作品を公開するために、昭和15年に財団法人として創立し、翌16年開館する。
美術館の所在地は根津邸の敷地で、美術品とともに寄附された。
本館は現代日本を代表する建築家、隈研吾氏の設計によるもので2009年に建てられた。コレクションの根幹をなすのは日本・東洋の古美術品で、ジャンルは絵画、書蹟、彫刻、金工、陶磁、漆工、木竹工、染織、武具、考古と多岐にわたる。 現在、収蔵品は7,420件を数え、その中には国宝7件、重要文化財87件、重要美術品94件が含まれている。
根津美術館を訪れる楽しみの一つに、都会のオアシスとも言われる庭園の散策がある。
起伏に富んだ土地を気に入った初代根津嘉一郎が明治39年に求めた場所。
深山幽谷の趣のある庭園を造り、田舎家風の建物や茶席を配し、大正2年にはその成果を世に問うとして「庭園講評会」を行った。
新しい美術館の建設に際して、主要な園路をこれまでの飛び石から歩きやすい石畳に改めた。
自然そのままの景観を作り出した初代の意を汲みつつ、誰もが散策を楽しめる庭園に作り替えた。
根津美術館の公式ページが有ります。 ⇒ クリック
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