根津美術館の取材は二度目で有り、今回は「梅雨時の苔」を企画したもので、古都鎌倉の「苔寺・苔庭」を終了したので、続いて東京都に場所を移した。
二度目となると細部まで目が行き届き、結果的に写真枚数が増えたので、(庭園),(石仏),(灯籠)の三分作に分けた。製鉄技術や鋳造技術の無い時代の工作物の材料は、特に、仏像を作るに当たっては「木や土や石が素材」であったと思う。
一方、土木建設も「石灰石からコンクリート製法」が出来るまでは、石が最も用いられた時代でもある。
明治初期に発生した「廃仏毀釈運動」によって、石仏などは価値が薄れ土木資材になる所を「大財閥の蒐集家」によって買い集められ、現代の「日本の貴重な文化財」として生き残ったものである。
その点から実業家・根津嘉一郎は先見の明を持っていたものである。
さて、鎌倉を歩き始めた頃は雨後のため苔が瑞々しかったが、晴天続きのため、本日撮影の苔石仏はチョット可愛そうな姿をしていた。
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