雅叙園百段階段の第二番目の部屋は、「漁樵の間(ぎょしょうのま)」。
この部屋に入るや否や、周りの彫刻の風景にも圧倒されるが、それ以上に雛人形の多さに圧倒された。
男性ボランティアが常駐していて、時折、説明されているので、何でも聞いて見るのが良い。
雛人形の他に、馬や船や車などを数えると、七百数十体だそうだ。
なかには、ユーモアのある人形も・・・二枚目の写真は御車のタイヤが外れて驚いている姿も。基本的には、福岡県飯塚市の「座敷雛」と言われるものは、テーマを決めて独自の飾り方をする。
今回の展示に関しては、令和の時代を迎え天皇陛下の即位式の際に、話題となった「三種の神器のひとつに関わる剣」であろう。
神楽でも有名な「やまたのおろちに酒を飲ませて退治した時、尻尾から剣が出てきた」と言う逸話。
その他には、浦島太郎のビフォア(龍宮城での想い出)とアフター(玉手箱を開けて年取った)や、大石内蔵之助の「忠臣蔵の打ち入り」や、桜の木に登っている「はなさか爺さん」や、猿蟹合戦の「木に登っているサルと下にいるカニ」や、因幡の白兎「サメの背中に乗っている兎と大黒様」。
大半の雛人形は、舞台上段を占める「宮中の賑わいさ」だろう、王朝絵巻の一場面を見ているようだった。
最後になるが、この飾り付けに関わったのは、現地から8人の職人が来て、2日間で仕上げたようだ。 |