京王線の「多磨霊園駅」で下車して、南へ進み徒歩7分で、右側に枝垂桜の塊が見えて来る。
枝垂桜の塊は5本の木があるが、今まで(例年)は、早咲きが1本そして遅咲きが4本である。
それが、今年は暖冬のため、5本の木が早咲きの木に時期を合わせた形で見頃を迎えたのだ。
特に、枝垂桜の苗は日蓮宗の総本山である身延山久遠寺から移植したもので、樹形の良いもの。
5本の木が、ワンチャンスで見頃になった(めったにない事)なので、大勢の人々がカメラにおさめていた。この「聖将山東郷寺」は、もともとは、日露戦争日本海海戦で有名な東郷平八郎元帥の別荘地でした。
東郷の死後、元帥を慕う人々によってここに寺が建てられました。
このお寺は、枝垂桜よりも、大きな山門が有名です。
簡素でしかも力強いこの山門は、ベネチア国際映画祭など海外で絶賛された、黒澤明監督の名作「羅生門」やそれに続く「美女と盗賊」のモデルになったといわれています。 |