D90が観た画像  d90-20131

東京都立川市 国営昭和記念公園
撮影日 :  2020−7−2
日本庭園の池の中に「カイツブリ」の巣
カイツブリの巣は水面に浮いていることから、鳰(にお)の浮巣と呼ばれています。
「鳰の浮巣に」という水上勉の小説があります。  鳰 (にお) とはカイツブリの別名です。
この小説の中で、二人の女性が世間の荒波に翻弄される姿を、水面に漂う鳰の浮巣に重ね合わせて、「鳰の巣は、水に浮いており、波穏やかな日はいいが、ひとたび風が吹けば風に流され、雨が降れば雨に打たれ、ひとときも心休まることがない」と、描写している。

この「カイツブリ」の巣が、池の中に、カメが甲羅干しする60センチほどの岩の上に、7月2日から作られた。
まだ卵は1個しかないが、通常4個ほど産むらしい。
水中に潜って藻などを銜えてきて、卵の周りに敷き詰めていた。  まだ、作っている途中なので、卵がむき出しだが、いずれ巣の形が整ってくると思う。
日本庭園には、青大将(へび)やカラスなどがいるので、これから半月ほど雛が孵化するまで目が離せないと思う。