雅叙園の百段階段の二番目の部屋は、「漁樵の間(ぎょしょうのま)」と呼ばれる部屋で、天井の彫刻、欄間の彫刻、そして、柱の彫刻の素晴らしさは見るものにとっては圧倒される。
だが、今日はその彫刻には触れず、「泣き猫百覧会」を紹介しよう。そもそも、【渾沌神(こんとんかみ)】の死を慎む【泣き猫100体】とは、なんぞや。
下の写真の2枚目に示す【渾沌神】は、中国の古典「荘子」に出てくる、目も耳も鼻も口も無い不思議な神。
渾沌にも人間のように7つの穴を開けてやると7日目に死んでしまったという何とも不思議な寓話。
100体の【泣き猫】たちの喜怒哀楽の表情が見どころの一つである。 |