リコー三愛グループの創始者である故市村清・幸恵夫妻の別荘で『清恵荘』。
場所は、熱海市相の原町(標高277〜310m)の南南東向きの緩斜面に沿った沢を自然のままの姿で、庭園の広さは12,270平方メートル。
幸恵夫人が他界され、故人の遺志により市村清新技術開発財団に寄贈され、1991年に改修して、植物研究園として開園している。交通の手段は、熱海駅よりバスで「相の原団地」行きに乗り、終点の1つ手前の
「上相の原」バス停(熱海駅から約25分)で下車し、約50メートル下がった所が正門入口。
市村清・新技術財団・植物研究園は、熱海市の山麓の谷間に人工的に作られた庭園をベースにしているが、園内は渓流の流れが数多くの樹木や草花、蘇苔類が植物生態系を構成していると資料に記されている。
この庭園は樹木やせせらぎを自然のまま活かし、池や庭石などを巧みに配した見事なもので、それらが80年余り経て日本庭園としての風格をともなっている。
通常は植物研究に関わる研究者の利用のみですが、新緑と花の咲き誇る春と、紅葉が美しい秋の2回、一般公開が実施されました。 |