D90が観た画像  d90-20246

神奈川県 鎌倉市浄明寺3−8−50
撮影日 :  2020−12−13
浄妙寺の秋景色と喜泉庵での一服
この寺は鎌倉幕府の重臣、足利義兼(あしかがよしかね)が文治四年(1188)に建てた。
初めは真言宗の極楽寺といったが、義兼の子、義氏(よしうじ)の時に臨済宗に改められ、後に寺名も浄妙寺となったと伝承されている。
至徳三年(1386)、室町将軍・足利義満が五山の制度を定めた頃は七堂伽藍が完備し,塔頭23院を数える大寺院であったが火災などのために衰退し,現在は総門、本堂、,客殿、庫裡だけ残っている。
足利尊氏の父・貞氏が中興開基で墓地に貞氏の墓と伝えられる宝篋印塔がある。本尊は釈迦如来で、境内は国の指定史跡となっている。

鎌倉五山第五位という格式高い「浄妙寺」の境内、本堂の左手に「喜泉庵」がある。
心静かにお茶を愉しむ事が出来る。
鎌倉中心部の喧騒から離れ、枯山水庭園に畳敷きの大広間、手水鉢、掛け軸、床の間と純和風な空間で静かにいただくお抹茶は格別なもの。
そして、ここ喜泉庵での体験を唯一のモノにしてくれるのが「水琴窟」。
縁側に腰掛けて、枯山水庭園脇のつくばいからすーっと伸びる竹筒に耳を傾けると、水の滴る音が共鳴して奏でる神秘的な音色を愛でることができるのだ。
現在の「喜泉庵」は、1991年(平成3年)に復興されたものである。

さらに山を登ると、大正11年(1922)に建てられた洋館を改装したシックな店「石窯ガーデンテラス」が見えて来る。
フレンチシェフによる本格的な欧風料理と石窯パンのマリアージュを楽しんで、英国式の本格的なアフタヌーンティやクリームティも人気がある。