D90が観た画像  d90-21001

東京都目黒区下目黒 ホテル雅叙園東京 百段階段
撮影日 :  2021−1−2
新春の文化財見学・百の縁起もの(その一)
2021年の「ホームページの第一作目です」・・・新型コロナの緊急事態宣言が本日発令(2021−1−8)された。

昨年末から予想されていた「緊急事態宣言」が、いよいよ本物になった。
私は、1月2日から1月6日まで連続で取材を続け、16作品分を計画できた。

『初春の文化財見学 百段階段の百の縁起もの』の取材で、「ホテル雅叙園東京」を訪ねた。
ロビーの新年の飾りは「小原流」の大作であった。
エレベーターを降りると、目の前には見事な打ち掛けがあった。

「十畝の間(じっぽのま)」
天井には前室に8面、本間に15面、合計23面の襖仕立ての鏡面に荒木十畝による四季の花鳥画が描かれている。
黒漆の螺鈿細工が随所に見られる重厚な造りの部屋で、『百の縁起もの』のタイトルを追ってみると、意外な場所に「縁起もの」を発見、トイレの天上画の「桃」、電灯の笠の「イノシシの鼻」、ガラス窓の格子の補強する「隅板」、「一富士二鷹三茄子」の茄子の天井画だ。

「漁樵の間(ぎょしょうのま)」
室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられ、彩色木彫と日本画に囲まれた美しさは息を呑むほどの絢爛豪華さで、床柱は左右ともに巨大な檜で、精巧な彫刻 (中国の漁樵問答の一場面)が施されている。
格天井には菊池華秋原図の四季草花図、欄間には尾竹竹坡原図の五節句が極彩色に浮彫されている。