D90が観た画像  d90-21009

東京都墨田区向島1−4−5
撮影日 :  2021−1−4
牛島神社(石像の狛牛と撫牛の牛像)
牛島神社には、珍しい狛犬ならぬ狛牛がいる。
神社正面からは見え難いが、拝殿横に狛牛とその奥に狛犬がいた。  狛犬も形相がやわらかく時代も古そうだ。
そこへ行くと、狛牛の形相は怖い感じがする。 前足を少し浮かせて今にも飛び掛ってくるようだ。
奉納者は、大工久次郎とあった。

一方、参拝者に人気のある「撫牛」は、文政八年(1825)の奉納である。
自分の体の悪い部分と、牛の同じ部分を撫でると、その場所の病気や怪我が治るとされている。
拝殿前の鳥居は三輪鳥居(みわのとりい)といい、中央の大きな鳥居の両脇に、小さな鳥居が付いている、全国的にも珍しい形です。

牛島神社は、貞観二年(860)慈覚大師の御神託により創建。
江戸時代以前は、あたりは牛の牧場があり、江戸時代に入り、江戸城の鬼門に当たることから「鬼門守護」の神社となる。
元禄年間頃に急速に宅地化が進み、多くの江戸町民が移り住んだ。
社殿は関東大震災の際に焼失。
水戸家徳川邸の「隅田公園」計画に、従い再建場所を移動して昭和七年(1932)に再建され、戦火も免れ現存している。