| 「第３７回 城下町村上に伝わるひな人形展」は、、有料会場（村上市郷土資料館・村上歴史文化館・若林家住宅）と無料会場（一昨年までは８０軒ほど参加していたが、コロナのために今年は３８軒に縮小）がある。 有料会場の雛人形は、保存状態の良い品物ばかり、なかでも「村上藩主内藤家旧蔵の大名雛」は、箱書きに「明治五年夏、上様から二百五十八分余(当時の金額で６５円）で買い取った」旨の記載がある。
家伝によれば内藤家十一代藩主信親（のちの信思）の室（奥方）おいよが酒井家（庄内藩）より輿入れの時に持参したものといわれている。
「村上藩主内藤家旧蔵のお道具」は、内藤家旧蔵の大名雛と組になっていたもので大名家にふさわしい雛道具といえる。
明治維新後、内藤家所蔵の道具などの売り立てが行われた際に、人形一式と道具類に分けて二件の素封家が買い取ったもの。
内裏雛は下膨れの顔立ちでふっくらとしており、五人囃子は童顔の美男子である。 |
