D90が観た画像  d90-21060

新潟県村上市 村上城
撮影日 :  2021−3−19
中世戦国期から近世遺構への村上城
村上城は、中世戦国期の遺構と石垣に代表される近世遺構とが渾然一体として良好に残ることから1993年に国の史跡に指定された。
標高135mの臥牛山(がぎゅうさん)に築かれた平山城で、天守等は現存しないものの、東国では数少ない総石垣張りの城である。
国の史跡に指定され、発掘調査費や復元費用などは国費から出るとなると、市としてもやる気になるものだ。 それは、皇太子妃雅子妃殿下の実家小和田家が村上の出身であるためとか。

城山の全貌は現在では見えないものの、「うおや」の食堂(一鰭)で、鳥瞰図が壁画になっていた。
村上城の築城は16世紀初頭と思われ、城主では、上杉謙信と景勝麾下の本庄繁長(ほんじょうしげなが)が中世城郭としての縄張を完成させた。その後、村上城は、本庄家に代わって城主となった堀家とその家臣・村上家によって現在のような石垣を多用した近世城郭へと変貌し、諸大名が頻繁に入れ替わりつつ明治を迎える。

中世のお城は、東向きで、国道7号の新潟ー鶴岡の間道が通り、守りの城門跡が多く残っているが、徳川時代はそちらの道は使われず、もっぱら、西向きの「七曲り道」が使われていた。  七曲り道を下り、城主居館跡へ出る。
天守台から西側を臨むと、眼下には村上市の中心部と目を遠くに向けると佐渡島と日本海が見える。

村上城縄張り図を添付します。  ⇒ 拡大してご覧ください。