D90が観た画像  d90-21078

神奈川県鎌倉市岡本1018
撮影日 :  2021−4−22
大船フラワーセンター「シャクヤク園」と「ぼたん園」
本日は大船フラワーセンターに、ちょっと珍しい景色を見に行きました。
その昔、この地にあった「農業試験場で明治末から昭和の初め」にかけて、『シャクヤク』の輸出を目的として品種改良された大船系を中心に、210品種、2000株と全国有数の規模を誇っている。
花どきには数万本の花が咲き、見ごろは5月上旬からです。    ところが異常気象で、1/3ほどの種類がすでに見頃です。

一方『ぼたん』は平安朝の頃、中国から渡来し寺院などに植えられ、江戸時代になって一般に普及し、元禄、宝永時代に多くの品種が作出され、大船フラワーセンターでは、中国系などを含め約160種320株を栽培しています。
見ごろは4月上旬から中旬です。
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華やかな大輪の花を咲かせる牡丹と芍薬。 しかし、ちがいはかなりあります。
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牡丹と芍薬の違いが最もよくわかるのが葉の形です。
牡丹は、葉にツヤがなく、大きく広がっている。  また、先が3つに分かれてギザギザになっているのも特徴。

一方、芍薬の葉はツヤがあり、葉の先にギザギザはなし。  全体的に丸みもあります。
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牡丹の蕾は先端が尖っているのに対し、芍薬の蕾は球形をしています。
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牡丹は散るときに花びらが1枚ずつ散ります。 そして一気にパラパラと落ちるのが特徴。

一方、芍薬は花びらが散るのではなく、花の頭ごと落ちる。  葉も茎も枯れ、根と芽の部分が残るのみ。
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牡丹は木本性(樹木)で芍薬は草本性(草)です。
冬にどんな状態になるかで、牡丹と芍薬を見分けることができるのです。

牡丹・・・・・・・木のまま冬を越し、枝から新芽を出す。
芍薬・・・・・・・冬には根を残して枯れ、春にまた新芽を出す。
牡丹は木ですから、冬になっても幹が残ります。でも芍薬は草ですから、いったん地上部は姿を消してしまう。

下の写真は、一枚目がシャクヤクで、二枚目がぼたんです。