D90が観た画像  d90-21131

東京都文京区白山 3−7−1
撮影日 :  2021−9−7
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欧州で本格的な温室が建設され始めるのは16世紀ごろだが、日本へそうした洋式の大温室がもたらされたのは19世紀末まで遅れた。
1892(明治25)年建設の新宿御苑に続き、小石川植物園で本格的な温室が完工したのは1900(明治33)年だった。
しかし、当時の温室は木造西洋式温室であり石炭ボイラーをたいて加温しているため、湿度が高く鉄骨なども腐食が多い。
また、終戦後も予算の少ない中、研究への貢献は続けられていたが、120年の歴史に新たなページを作るべく、老朽化した建物は解体された。ほぼ同じ場所に建て替えられた床面積は約1250平方メートルで、旧温室の約4倍(公開部分は約2倍)に広がった。

公開温室では、熱帯・亜熱帯地域に生育する植物を中心に約2,000種を、地域や生育環境で6室に分けて展示している。
温室@では乾燥地帯の植物、温室Aでは世界の有用植物、温室Bではシンボルツリー、温室Cでは琉球列島や台湾などの東アジアの植物、温室Dでは小笠原の植物、温室Eではラン科植物を中心に展示している。

冷温室では、高山植物や冷涼な環境に生育する冷温帯の植物を中心に約400種展示しています。また、今まで夏の暑さで栽培しづらく展示できなかった植物も、冷温室にて展示しています。
冬季は冷房による環境管理をしていないため、自生地の環境よりも暖かく、開花期はかなり早くなる見込みです。

最後に、 ショクダイオオコンニャクを1個の芋で5回連続で咲かせた例を紹介します。 (ともに小石川植物園から譲渡)
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