D90が観た画像  d90-22001

東京都新宿区神楽坂 5−36
撮影日 :  2022−1−3
上の「タイトル」をクリックし、その後、写真下の「スライドショー(自動)」をクリックして下さい
善国寺(ぜんこくじ)が創設されたのは、安土桃山時代の文禄4年(1595)、今年で427年を迎える。
徳川家康公の時に、日本橋馬喰町馬場北の先に寺地を与えられ、毘沙門天を奉安する「名刹・善國寺」が誕生した。
水戸光圀公の時に、寛文10年(1670)に焼失した善國寺を麹町に移転し、立派に再建されたのである。
その後も享保、寛政年間と類焼の厄にあい、殊に寛政4年(1792)の火事により、麹町から神楽坂へ移転してきた。

当初は殆ど武家屋敷だけであった神楽坂界隈も、善國寺の移転に伴い、麹町より、九軒のよしず張りの店が門前に移転するなどして、除々に民家も増え、明治初期に花街も形成され、華やかな街になっていった。
昭和20年の東京大空襲は、首都を火の海と化し、善國寺も灰燼に帰するところとなった。
しかし、同26年には毘沙門堂を再建、46年には地元各位を始め、有縁の方々の支援により、威容を誇る本堂・毘沙門堂が完成し、戦災後の復興が果たされたのである。

ところで、今年の干支は「虎」、2022年の第一作品は都心に有る石像の「石虎」を紹介します。