今年の干支の「虎」を、ネットで検索していたら、杉並区和田一丁目の常仙寺に、屋根の鬼瓦と薬師堂に木虎像がある事が検出された。
開創は慶長七年(1602)といわれ、当初は江戸麹町に創建され、江戸期には、常仙寺の建物が灰燼に帰する様な火事や大地震が何度かあったにもかかわらず、薬師様と化身仏の虎は共に無事のままで、江戸の人々の篤い信仰を得ていた。
明治四十一年(1908)に現在の地に移転してきた。
大正12年の関東大震災の際、本堂の倒壊により、左甚五郎作とも云われた虎の像は下敷きとなり失われた。
その後、昭和13年の寅年に現在の薬師堂と新しい虎の像が再建された。道路から屋根の上を見ると、3〜4メートルはあろうかと思われる鬼瓦の虎がいる。 迫力のあるものだった。
そして、境内には小さなお堂があり、中には何かいるみたい。
陽が当たっていてよく見えないが、近づいてよく見ると、木像の虎像があった。 背後に薬師如来のお力をお助けする十二神将を配し、堂々と周囲を圧する威厳ある姿で祀られていた。 |
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