D90が観た画像  d90-22008

東京都港区虎ノ門 1−1−21
撮影日 :  2022−1−12
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ネットで「虎」を検索していたら、妙な記事にぶつかった。 『どの角度から見ても虎の視線が追いかけてくると、Twitterでバズっている』のだそうだ。
これは、天井に描かれた「八方睨みの龍」のようなものだろうか? と、推測していたが、現場に行ってその推測が間違っている事に気がついた。

現場は、東京メトロ銀座線、虎ノ門駅の渋谷方面行きのホームに、縦2メートル 横9メートルの白いキャンパスに12人のワンピース姿の白い虎たちの彫刻。  ギロリと行き交う人をにらみつけ、どの角度から見ても虎の視線が追いかけてくる。
一見、虎の顔が壁から飛び出ているように見えるが、よく見ると、虎の顔や腕の一部が壁から内部にえぐれている。 実は凹型に彫り込んである彫刻である。
錯視を利用したトリックアートである。 一人だけ虎の仮面を外した少女もいて、謎めいた神秘的な雰囲気に引き込まれる。

東京メトロが参画する虎ノ門駅前地区第一種市街地再開発事業の一環で、「虎ノ門」駅のプラットホーム拡幅部が供用開始されたことなどを記念し、同じく事業に参画した中央日本土地建物グループ株式会社、森村商事株式会社、野村不動産株式会社の3社が共同で制作し、パブリックアートとして東京メトロに寄贈されたもの。

作家は、多摩美術大学・彫刻学科講師
中谷ミチコの作品「白い虎が見ている」
制作ディレクション: 株式会社織絵
設置日:2020年8月1日