D90が観た画像  d90-22017

神奈川県藤沢市江の島2−3−28
撮影日 :  2022−1−21
上の「タイトル」をクリックし、その後、写真下の「スライドショー(自動)」をクリックして下さい
江の島の山頂にある「コッキング苑」にたびたび訪れていたが、「赤レンガの残骸が残っている」程度の知識だったが、真実を知って驚いた。
実は、イギリスの貿易商であるサムエル・コッキング氏が明治2年(1869)に来日、横浜にコッキング商会を設立した。
その後日本人女性と結婚し、江の島頂上部に別荘を建築した。 土地は、明治15年に江島神社より3200坪を購入し、明治18年「植物園」として公開している。 その後200坪の当時東洋一の規模の温室を造った。  掛かった費用は、東京の大工の手間賃が1日35銭から50銭の時代に200万円という金額だ。
そして、明治18年に「サムエル・コッキング苑」として公開された。

ところが関東大震災で土台を残して多くの建物は壊れた。
現在の管理会社の藤沢市は、この「サムエル・コッキング温室遺構」を徹底的に調査した、そして、保存・公開することにした。
赤レンガの残骸の下には石炭による蒸気スチームで温める仕組みを持ち、当時は水道設備が無かったため、雨水を貯めて利用する循環設計もされていた。

今回、新たにできた展示体験棟は高さ約4.8メートル、延べ床面積約60平方メートル。
ガラス張りのため、床下に、かつて熱帯植物が栽培されていた温室の遺構を見ることができる。

サムエル・コッキング氏の紹介ビデオより「概要編」をみて頂きたい。