第37話  島原の太夫、伏見稲荷を歩く


NHK 大河ドラマ「新選組!」のオープニングで、新撰組隊士たちが、影絵になって
京都の町を、風に乗って走り去っていく映像が流れている。

この映像の中で、何ヶ所か「京都撮影隊の島原の太夫」は歩いた。

今回、赤い鳥居のトンネルの中を隊士が駆け抜けて行ったのは、
「伏見稲荷の千本鳥居」と思われるので、伏見稲荷を、

みなさまに大画面で紹介します。



・・・伏見稲荷の観光に、ご案内します。・・・

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      《伏見稲荷大社》 京都市伏見区 
  全国約4万近くある稲荷神社の総本宮。

 
お稲荷さんの愛称でもっとも京都人に馴染み深いお神社のひとつ。
ふだんから参詣人の絶えない社ですが、特にお正月には商売繁盛を願って
たくさんの人が初詣に訪れます。

大社は、「商売繁盛」「五穀豊饒」の神様。

表参道から巨大な大鳥居を越えると楼門が見えてきます。
この朱塗りの楼門は、天正17年に豊臣秀吉が寄進したと伝えられ
生母大政所の大病平癒を稲荷神社に祈願し、成就のあかつきには1万石を寄進する
との約束があって建立されたと云います。

大鳥居を抜けると絢爛とそそり立つ桜門、そして端正な檜皮葺きの本殿・
(室町時代建立の五間社流造)、権殿など 重厚な社殿が並んでいます。

稲荷山(233m)山腹には千本鳥居と呼ばれる鳥居のトンネルが続きます。
よくテレビ、雑誌に登場する風景です。

  『 不思議・・・ 神秘な光景・・・』

目にも鮮やかな朱色の鳥居は道なりに延々と続き、驚くばかりに華やかで、
まるで平安の昔にタイムスリップしてしまいそうな雰囲気です。
このまま永遠に鳥居群から抜けられないのでは・・・・・・
と錯覚を起こすほど、不思議・・・神秘な光景でした。

(一般的に15年もたつと朽ちてくるため、交換や補修が随時行われているようです)

奥社には「おもかる石」と云われる一種の神占石があり、思いを念じつつ、
燈籠の最上部に当たる石を持ち上げ、軽いと感じれば、思いもたやすく通じる
と云われ、反対に重いと感じれば、その思いは前途多難だそうです。

私も試してみたのですが、これが微妙〜な重さなのです。
力のない私は重かったのですが・・・ こういう時は都合の良い方に解釈するに限る!
やはり願いごとにより、その重さも違って感じることになるのでしょうか・・・・・・

ここを抜けて、小祠や塚を巡拝する「お山めぐり」は約4kmの道のり、
その辻々には昔ながらの茶店があって、参拝者の休憩所となっています。
疲れてしまった私は・・・ 茶店で甘酒を頂き、山頂の塚に 最敬礼して
山を下りてしまった・・・。(ここからは京都市南部が一望に見えます)


参道に稲荷らしいお土産物店が並んでいます。
伏見人形、稲荷寿司、キツネの煎餅、そしてびっくりなのはスズメ、ウズラの姿焼き。
それを見てスズメ、ウズラという固有名詞は思い浮かびませんが、小鳥であることは一目瞭然。
「五穀豊饒」の神様としては「雀」は天敵として食べてしまうとか・・・

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                        (2004・1・26 詣で)