| 10月の栞 『志賀高原のマイナーな池巡り』
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志賀高原へ行き、一番に訪れる池は普通は「蓮池」かも知れない。ここは観光施設も整っているし「志賀高原ロープウェイ」もある。自分も初めてここを訪れたときには「蓮池「」に相当な時間を費やして撮影した記憶がある。今回はマイナーな「三角池(みすみいけ)」「一沼」そして予定にはなかった「琵琶池」の訪問を試みた。実際には「琵琶池」ではなく「丸池」を候補に挙げていたのだが、「琵琶池」を周遊している間に道を間違え、戻れなくなってしまい、結局2キロ以上を周遊してしまった。そのため疲労が気力をも失わさせた。よって今回「丸池」には「ごめんなさい」と言うしかない。
<三角池(みすみいけ)>
標高1630メートルに位置し深さ8,5メートルと小さな正三角形の形をした池。PH4,4と酸性度が強い。よって生き物はほとんいないらしい。志賀山からの湧水で、透明度は抜群らしいが、紅葉している木々を探して周遊していたのでチェックを怠ってしまった。すぐ横を道路が通っている割には木々が多く、到着時も湖面に日の光は半分ほどしか届いていなかった。湖面への写りは良かったものの、色彩に関しては今一で、15分ほどでここを後にした。
<一沼>
志賀高原の紅葉が最初に始まるのが」「一沼」「。標高1460メートル、木道デッキから正面には漆の赤と白樺の色彩が鮮やか。後で知ったのだが、ここはカメラマンの超人気スポットだそうで、早朝の霧の発生を足らえるのが、プロの撮影の仕方らしい。自分はノコノコ太陽が高く昇ってからの到着ゆえ、単なる観光客に過ぎなかった。「三角池」と異なり解放感抜群の立地故、正面左を走るR292号線の車が画角に入ってしまう。また、国道からこちらを撮影している人や駐車場が離れた場所にあるため(近くにあるPは、狭いうえに入りにくく出にくい)、国道を徒歩で来る人もいて、なかなか無人での撮影には根気がいる。ちなみに国道側からも撮影してみたが、なかなか綺麗だった。もっと早く来るべき場所だと痛感した。
<琵琶池>
本来なら「丸池」を探索するつもりだったが、「一沼」の案内標識と「琵琶池」を案内する矢印が、近い位置に建てられていた。矢印の方向に道なりに下っていくと蓮池方向からの整備された道とぶつかり、木々の間から「琵琶池」が見えてくる。形が楽器の「琵琶」に似ていることからついた名前だそうだ。これも後で知ったのだが、志賀高原で最大の池は「大沼池」だそうだが、「琵琶池」は二番目に大きな池だと分かり唖然とした。と言うのも、周囲2300メートルもあるのだ。周囲は歩きやすいアスファルト舗装が殆どで、起伏も大したことはない。いい調子で歩き始めたのだが、ついつい、それなりに木々の紅葉がきれいなのに誘われて、気が付いてみると、すでに半分来ていた。スマホで位置確認すると一度車道に出てから再び湖畔を歩くコースだと分かった。しかし、ここで残念ながらカメラのバッテリーがなくなりそうで赤い点滅が始まっていた。「どうせ撮影できないのなら、歩きにくい山道を歩くより車道を歩いたほうがいいだろう?」と判断した。電池切れが要因で決断したことが完全な判断ミスだった。と言うのも、大きく迂回しなければ、「一沼」のPへはたどり着けない道だった。疲労困憊とはこのことを言うのか。R292に出ても、そこから車もエンジンをふかして上るほどの坂。さすがに途中途中休みながら坂を上がる。絶望感と自分のミスに腹が立った。が、しかし、前方に路駐の車数台を見たとき、一瞬だけそちらに関心が行き疲れが消えた。次の瞬間、ガードレール越しにスマホを構える人を数名確認。その方に目をやると、街全体を覆いつくした雲海が見えた。真っ白で分厚い雲海だった。そして、雲海の上にかすかに顔を出す「剣岳」〜「杓子岳」、一気に疲労がぶっ飛んでしまった。11時を過ぎるころ、雲海は徐々に薄くなり、昼頃には街並みが切れ切れに見えるようになってきた。道を間違えたことが思わぬ収穫となった。 |
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