相棒の栞  (音声読み上げ)

山梨県山中湖村平野付近にて
撮影日時 : 2020−10−25
10月の栞 『山中湖周遊』
前日、義弟の葬儀があった。心不全で運ばれたのだが、精密検査の結果、胃にガン細胞があることが分かった。しかも、初期ではなかった。それを聞いた時から覚悟はしていたが、「コロナ禍」見舞いにも行けず悔しかった。そうでなくても早朝5時の死亡だから、誰も見取っていない。いや、見取ったのかもしれないが、アクリル板越しでは言葉も交わせないし、手も握れない。享年68才、少しばかり若すぎる死だ。初七日とセットの葬儀、さすがにフルコース?立ち会ったので疲れた。

25日は、気分転換にはもってこいの上天気だった。と言ってもハチャメチャに遠出をする気分でもない。そんな時、お手頃なのが富士山撮影だ。この時期、「花の都公園」は、コスモスも咲いているし「交流プラザきらら」付近ではダイヤモンド富士が見られる日でもある。あさ8時、拙宅から富士山が見えることを確認して出発。しかし、「花の都公園」で出鼻を挫かれた。この日の早朝、前日から現地入りしていたカメラマン曰く、「今朝、山中湖付近は相当に冷え込んだ」と、教えてくれた。自分は9時半過ぎに到着したから全く分からなかったのだが、コスモスの花がほとんど萎れていた。前出のカメラマンが言うには、「見頃が過ぎていて、来たのが遅かったのでは?」とは言っていたが、今一納得できなかった。花の都公園の受付で聞いたところ、「今朝来て、霜が降りていたため、コスモスが壊滅状態になった。」と説明してくれた。霜の重さに耐えられず、ダラーンと頭(こうべ)を下げたコスモスが目立ち、中には完全に地面にベッタリ横たわり死亡状態。つぼみはつぼみで異常に黒々としていて、気持ちが悪い色。折角、雪を被った富士山とコラボしたかったのに最悪の状態だった。チラホラ見学に訪れる人もいたが、口数も少なく、がっかりして皆足早に会場を後にして行った。

自分もすっかり予定が狂い、次の予定地を決めかねた。取り敢えず、まだ紅葉の見頃には早い「旭日ヶ丘」へ。案の定、ほとんど紅葉しておらず、手持ちぶたさ。湖畔の様子をスナップ撮影してからコンビニへ買出し。周辺道路はかなり混んでいて、交差点付近では渋滞も発生。コンビニの 駐車場も満車。順番待ち状態。お目当てのシャケやタラコのおむすびは売り切れ、菓子パンも渋々選択せざるを得ない品しかなかった。もちろん店内は混み合っていて「COVID・19」何処へやら状態。もっとも湖畔に目をやってもかなりの人出で、観光船も間隔をあけて長い列を作って並ぶほど。足漕ぎボートもそれなりに出ていたし、100円で白鳥の餌を買って楽しむ小さな子供の姿も目立った。長年山中湖には来ているが、山中湖にデカい鯉がこんなにたくさんいるとは思わなかった。そしてもう一つ、水陸両用バスが湖畔からスピードを上げて湖に突っ込んでいく瞬間がキャッチできたのも初めてのこと。

こうした「旭日ヶ丘」の賑わいに比べると、平野地区は静かなものだ。「交流プラザきらら」周辺は人もまばらで、きららのステージだけが大音響でうるさいだけ(失礼)。なんでも「ライブ配信中」との文字があり、次から次へと演奏者が交代でパフォーマンスを披露していた。それは結局ダイヤモンド富士が見られる16時を過ぎ、あたりが暗くなるまで続いた。だから、いつもならそのクライマックスを迎える時は、シャッター音がカシャカシャ鳴り響き、一種独特の緊張感と気分の高揚があるのだが、今日に限っては後ろで演奏される音楽で集中力に欠けていた。南東の風が15時くらいまで強めに吹き、次第に弱まったとはいえ、山中湖の湖面は波立ったままだった。雲も山頂付近に全くなく、すっぴんの富士。晴れたことだけが幸いだったが、条件からすると50パーセント程度か?相変わらず、相当数のカメラマンが、ずらりと並び、それを撮影するために新聞社まで来ていた。実際ダイヤモンド富士は、どなたが撮っても同じようなものではあっても、やはり条件がそろう時が少ないだけに、多くのカメラマンが足を運ぶのだろう。自分も今日撮った写真をプリントしてみて思ったことは、「以前に撮ったのとおんなじじゃあない?」と言う印象だった。むしろ、この日の収穫は「交流プラザきらら」横の臨時駐車場にも使われる空き地のドウダンつつじ、モミジそしてイチョウの紅葉(黄葉)、少し早いとはいえ富士山をバックにかなりいい感じのポイントだった。山中湖周遊サイクリングを楽しむ観光客が必ず歓声を上げ、自転車を下りてスマホ撮影をし、再びペダルに足をのせて走り去るのを何人も見た。

マリモ通りは18時を回っても両方向とも渋滞、小山町付近の246号も「生土」の合流辺りまでノロノロ、東名高速も大和トンネル付近から20キロの渋滞表示があった。久しぶりの好天に恵まれ、人出は一気に増加したようだった。

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