| 12月の栞 『第34回熱海梅園もみじまつり』
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本来のタイトルは「忘年熱海海上花火大会」のはずだったのだが・・・。2週間ぶりに休めたので、少し前から今年初めて熱海海上花火へ行こうと決めていた。通常なら、打ち上げ開始が20時20分、終了20時45分の予定だが、コロナの影響と予防のため時間が短縮され20時30分打ち上げで15分間に短縮。それでも熱海に関しては結構コンスタントに打ち上げを敢行してくれていて、花火写真撮影を愛好している人たちにとっては、かなりの救いになっている。時間が15分ではせっかく熱海へ行くのに、もったいないと思い、少し早めに出て熱海梅園に寄ってみることにした。理由は二つ、一つは一度も明るいうちに梅園を訪ねたことがなかったので、恥ずべき記録を打ち消したかったこと。これまでは蛍撮影でしか来たことがなく、22時以降。二つ目は、ライトアップされた紅葉が、一体どれ程なのか?梅は有名でも、カエデの紅葉は、それ程知られていないようなので(自分だけかも?)、花火撮影の前の「時間つぶし」と思って出かけた。途中、真鶴道路の上りの渋滞はコロナ以前と同じくらい長く続いていたが、下りも真鶴駅を過ぎて二つ目の信号辺りから車が全然動かなかった。コロナ禍でなかった時でも、これだけ長い時間ノロノロ運転を強いられたことは今までになかった。結局、梅園駐車場に入ったのは16時半近かった。いつもより30分多くかかった計算になる。
来宮駅方面から坂を上がって行くと、表側からは入場できない看板が立っていた。右折し橋を渡る入り口に赤色誘導灯を点滅させた誘導員の姿があった。300円の駐車料金を払い、なるべく出口に近い場所に車を止める。ちなみに看板を注意深く見ると17時以降は無料になるようだ。どうせ渋滞に巻き込まれたのなら、もう30分巻き込まれていても良かったなんて、ひねくれてみたくもなる。梅園正面ゲートを入ると、ちょうど点灯の瞬間が目に入ってきた。駐車場には車が20台ほど止まっていたし、ここは電車、バス、タクシーでも来る人がいるので、園内はもっと混んでいると思ったが、撮影に手間取るような人数ではなかった。5月の下旬に蛍撮影で来るときは、蛍のイベント開始前なので辺りは真っ暗。梅の木もカエデの木も全く見えない。勿論ランプで照らせば、そこに何らかの樹木が植えられていることは判るが、葉の形でウメやカエデを識別したりはしない。ただ「ホタルはいるかな?」しか眼中にない。だから、今日入り口を入ってライトアップされた紅葉を見たとき、かなり予想とは違った感想を持った17時前なので周囲を見渡してまだ十分全容(園内の様子)を把握することは可能。なかなかいい雰囲気だったし、紅葉も丁度いいか、まだまだ緑色の葉っぱを残した木々も多かった。確かに熱海は暖かいだけのことはある、紅葉が遅い。
蛍撮影の時は、トイレと赤い橋(雙眉橋)しか目印にしていなかったので、今日は興味津々で初川分流の通称蛍の川を覗きながら、ライトアップされた紅葉とのコラボにふさわしい枝ぶりをじっくり時間をかけて探してみた。一方では、入り口から順に「漸佳橋」「迎月橋」の橋上からも、しつこい位に画角に気を遣ってみた。紅葉した木々への照射は十分すぎる処もあったが、一方で「ここはもう少し明るさが欲しいな!」と言う場所も多々あった。今回は、ついでに立ち寄った感が丸出しで、何の小道具も持参せず、カメラも24〜105ミリ一本だった。次回のためにメモしておくと、セルフ・ライトアップ用にライトが必要なこと。意外にも24ミリではカエデの木の高さプラス土手の高さの合計が思いのほか高く、樹木のてっぺんと初川の流れを画郭に収めるには役不足であった。よって次回があるとすれば、16ミリを持参するのを忘れないように、ここに記しておく。橋や初川の流れと一緒に紅葉したモミジを撮影しないと、熱海梅園の特徴が出せないし紅葉部分だけの撮影ではせっかくの初川の流れや、橋を画郭に入れた構図に自分としてはやや物足りなさを感じた次第。この日は夕方になって雲が出て来て、ブルートーンの空は今一だったが、この空をも入れようとすれば、更に24ミリでは物足りないのははっきりしていた。それが今回の反省点。
そうは言いながら、結構予想を上回る梅園のモミジに気持ちが入り込んできて、結果枚数もかさみ、ついにバッテリー一つを使い果たしてしまった。その段階で、また来週来てもいいかな?と言う半分リベンジ的な考えが頭をもたげていた。19時40分、花火撮影のため出口に向かった。念のため寒そうに立っていた係員に「ライトアップはいつまでですか?」と聞いてみた。すると「今日までです。」との返事。「エッ!」思わず叫んでいた。とりあえずはバッテリーを取りに車まで戻ったが、ここで梅園を諦めるか?それとももう一度梅園に戻るか?迷った。結局はまだ撮影していなかった入り口付近を急いで撮り終え車に戻ろうとしたのだが、ゲートに立っていた年配の案内人に呼び止められた。「いいのが撮れましたか?」「えーまあ…」。「ここに梅も咲き始めていますよ!」指さす先にたった一輪、ショボいのが咲いていた。「ごめんなさい、梅はどうでもいいんで、早く花火撮影場所に行かないと…」心の中ではそう言っていたのだけれど、案内人さん「こっちの木には白い梅が。」人懐っこすぎだろ!。「そんな高い処の、そんなショボい白梅撮れねーよ。第一辺り暗すぎ!」何とか振り切ったと思ったら、今度は駐車場出口の二人に同じ質問攻めにあった。仕方ないので画像を見せて納得してもらったが、「自分も若いころペンタックスの云々…」と始まった。もう一人はかなり冷静に、「ここは昼より夜のほうがきれいに撮れるとか、ほかのカメラマンが言っていました。」続けて「昼間は余計なものが入り込んでしまうけれど、夜は光が当たっているところだけだから…。」なるほど一理あるかも知れないが半分上の空。自分は、今回初めてここを撮影したので昼の紅葉は何とも言えないけれど、熱海梅園のライトアップは結構いいかもと感じた。こんなに近い場所にある紅葉のライトアップの中では、満足のいく被写体だと思った。来週も熱海海上花火大会があるので、その前に立ち寄ってもいいかとも思った。勿論ライトアップは終わってしまうが、まだ、時期的に紅葉は持ちそうな感じがするので。
結局、梅園内も完全には回り切れていないし、20時30分の花火打ち上げには、予定していた場所にはたどり着けず。とんでもない方向に打ちあがったそれを、数枚撮影できただけに終わった。本来なら、花火写真のおまけとして、梅園のライトアップをくっつける予定だったのが、真逆の結果になってしまった。まあ、ものは考えようで、花火はまた近々あるので、それ程悔やんではいませんが(嘘です、あの話好きなおっさんたちに呼び止められなければ…って悔やんでいます。)、こんな日もあるってことで、「熱海梅園のもみじまつり」のライトアップお勧めしておきます。 |
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