相棒の栞  (音声読み上げ)

大井競馬場/光と馬の屋外アミューズメントパーク
撮影日時 : 2020−12−20
12月の栞 『東京メガイルミ・2020〜2021(PARTT)』
競馬開催日以外(1月1日は非開催)に限って、競馬場内がイルミネーションで光り輝く。イルミネーションも遊園地、公園、オフィスビル街、商店街などいろいろな場所で行われるが、競馬場と言うのは一度聞いたら忘れることはない。昨年初めてここを知り、行きたいイルミの候補に挙げていたのだが、機会を失っていた。普通なら所要1時間ちょっとで行かれるので近いこともでかけたい理由の一つ。とは言うものの、日曜日の14時半に出たにもかかわらず、戸塚警察署まで1時間もかかってしまい所要二時間と言うありさま。首都高速の「勝島」で降りてすぐのはずだったが、道を間違えたおかげで16時30分の開場に少しだけ遅れた。ナビではそう案内されたが、実際には「大井南」で降りるようチラシに案内があった。

東京モノレール「大井競馬上前駅」から2分とあって、歩道を歩く人が目立つ。すごい人出なのかと思ったが、人出よりも競馬場の敷地の方が広く、「あしかがフラワーパーク」のような混雑には程遠かった。折から東京都のコロナ感染者数が急上昇している中、ここなら「三密」には程遠い場所だと言える。駐車料金は前払いの一律1000円。入場料は日付指定の前売り券なら800円(子供半額)だが、当日券は1000円。アルコール消毒と検温を実施したのち入場。なぜか発券された入場券は10メートル先のゲートですぐに回収されてしまった。

競馬の馬券を買ったことはないし、競馬場にも足を運んだことがなかったので、その全容を見たかったが、冬至前日の日の入りは速く、すぐに辺りは暗くなってしまった。ただ、ガラス張りで暖房のきいた観戦スタンド(観覧席)には、いささか贅沢さを感じ、ここから「お馬さん」のレースを見るのも悪くはないなと思った。噴水ショー(光の大噴水)が正面に見られ、まさに特等席。この噴水ショーは15分ごとに4種類のパターンがあり、今日のような寒い日には、暖房の効いた屋内観覧席でこれだけ見ているだけでも十分かも知れない(但しボッチを除く)。参考までに比較させていただければ、ここの噴水ショーは時之栖(御殿場市神山)のそれに似ている感じ。よみうりランドの緻密な制御と迫力には及ばずといったレベル。15分ごとのショーなので競馬場内(イルミコース)を回っている最中にも色々な場所から見ることが可能だ。

それではコースに従って撮影した写真を順番に列挙していきます(PARTT)。
        <ムービングライト>
観戦スタンドの屋上に設置された強烈な光がコンクリートを照らし、カラフルな光が幾何学模様を描き、激しく移動するこの場所は、特に子どもに人気で、光を追いかけて走り回っていた。不思議な世界にでも引き込まれようで、テンションMAX状態?。あまり長くいると平衡感覚がおかしくなりフラフラになりそうだったので、爺は長居は禁物。
        <TOKYO  TIME TUNNEL>
階段を下り、競馬場の外周コースをくぐる薄暗いトンネルを歩く。前方から強烈な光線を浴び、目がくらむ。前を歩いている人の影が長く伸び、光を遮ったり再び眩い光を浴びたり・・・あまりいい気分ではない.右に曲がると気分は一変する。相当緻密な制御を施したイルミネーショントンネルが現れる。ここは地下部分なので、外からはこのトンネルを見ることはできない。それだけに右に曲がってすぐ超豪華な光のパターには感動させられた。さすがにこのトンネルの入り口には多くの人が立ち止まりスマホ撮影。自分も人の後ろ姿がびっちり入った写真を何枚も取る羽目になった。しかし、その多くは捨てた。なぜなら、閉場50分前の二周目に、人がほとんど入っていない万華鏡を撮影出来たので。少し多めの列挙になりますがその変化が多岐にわたりますので、飽きないかと思われます。

       <江戸極彩棚田・THE GENFUKEI>
虹色の電飾がまばゆく光る階段を上がると、「江戸極彩棚田」。段差を設けたイルミネーションが無数の色に変化し、見ていて飽きない。やがてレインボーカラーが遠くから波が打ち寄せるがごとく、こちらに近づいて来る。所々に置かれたスピーカーからは、虫の鳴き声や水の流れる音など耳にも訴えかけるのが憎い。棚田と言うには少し平面すぎるけれど、構造上(平坦な地面に)高さのある段差は無理だろうとは思った。背後に立ち並ぶビル群を生かせば、それなりの夜景撮影が可能。

同じ低い位置にあるイルミでも、「日本の原風景」は水田をイメージしているので派手さは控えめ。稲穂に見立てた電飾は、グラスファイバーのような細い線の先端にLEDを発色させていて、形的には珍しい。稲穂の形をしたイルミネーションが多少ユラユラしながら緑〜黄色〜白〜etcに変化する時、どことなく季節を感じることが出来る。中央にはブルーのイルミネーションで川が流れ、アクセントになっている。水田の向こう側には馬のレプリカがしっかり置いてあり(流石)、茅葺屋根の小屋も存在する。時折スピーカーから流れる風の吹く音とともに、稲穂がなびく念の入れようには驚嘆。

ふと足元を見るとフォトスポットとマークされたぺイントがあるのに気づく(これも後でわかったのですが、場内に何か所かあったらしい)。「やはりここから撮るよね!」ふと一人で納得した次第。混雑時の三脚の使用は控えるようには案内されているが、何人かのカメラマンは三極を立てての撮影をしていた(係員からの注意はなかったので、混雑の規制以下だったのだろう)。しかし、混雑時でなくてもコースが決まっていて(ほぼ一通)、それなりの人が流れていた今日のような日には、三脚はよほど隅の方か、空いている場所でないと無用の長物になりかねない。自分も、念のため一脚は持参したが、結局その一脚さえ一度も使うことなくすべて手持ち撮影となった(画像が悪いのはご容赦、最高ISO32000です)。

         <江戸桜トンネル〜藤棚>
名前は「桜」とついてはいるが、どこにでもあるシャンパンゴールド色の長さ100メートルのトンネル。「時之栖」のそれと同じ。何が「桜」なのかと思ったら一球一球が桜の花びらの形をしているからだそうだ。予備知識なしの不勉強者の自分には、時折消灯しレインボーカラーに変わるその瞬間しか「いいな」とは思えなかった。いっその事、淡いピンク色にした方が視覚的に納得できるのではと思った。このトンネルを出るとUターンし、二頭の電飾「お馬さん」を右手に見ながら歴史もののエリアへ。うっかりすると通り過ぎてしまいそうな隅にライトアップされた「藤棚「」があった。しかも、小さい。それでも人がかなり藤棚の下にいて自撮りに余念がないのは、どうやら「鬼滅の刃」が影響しているらしい。勿論造花(アートフラワーとの説明あり)なのだが、形も感触もなかなかよくできていた。自撮りに集中していたお姉さまをモデルに数枚列挙。入り口でご自由にどうぞ感覚で配られていたこのチラシ裏面にも藤棚のフォトジェニックな写真がありますが、どうしてどうして、この女性も負けないくらいいい感じに撮れています。

東京メガイルミのPARTUへ続く。

アクセスカウンター アクセスカウンタ