| 12月の栞 『東京メガイルミ(PARTU)』 |
PARTTからの続きです。
<江戸にぎわい光夜〜明治アカリノ博覧会・明治サプライズ迷路〜大正ロマン光庭園>
このあたりの歴史ものの電飾や芸術作品の光物は、これまでのイルミネーションとは異なり、むしろ地味なもの。綺麗、凄いと言った感動を与える趣旨から、歴史を思い起こさせる情緒的展示へと変化していく。浮世絵に関心がある人、近代史に詳しい見物客ならともかく、せっかくの貴重な資料集めや制作にご苦労されただろうことを考えると、この企画自体がアリなのか?勿体無く感じた。
「明治アカリノ博覧会」タイトルからだけでは全く意味不明。この建物と電飾がそれをさしているのか?はたまた、電気が本格的に普及したことを表しているのか?不勉強で申し訳ありません。近くにある馬をモチーフにしたステンドグラスの白いお馬さんの前では、特に子供さんが写真に収まっていました。もう少し「お馬さん」をあちらこちらに配置してもいいのでは?とも思った(競馬PRのため)。
「明治サプライズ迷路」は実際には迷路にはなっていない感じで、スクリーンに映し出された浮世絵画家小林清親(きよちか)氏の作品を中心に素晴らしい芸術作品が立ち並んでいました。残念ながら「迷路」だけあって道幅狭は狭く、スライド形式の作品をじっくり見ることは困難でした。撮影も一瞬立ち止まってシャッターを切っていますので、ブレやピンボケ多数です。お許しください。
「大正ロマン光庭園」は、この独特な模様が大正時代を象徴すると知っていれば興味も沸いただろうけれど残念ながら無知。幾何学的模様が施された樽のような置物?と地面に敷き詰められたLEDの光との調和(明暗差)が難しく、模様ナシ(露出オーバー)の白樽ばかりを撮り、何枚も白い樽の大量生産となってしまった。全体的に落ち着いた雰囲気で、背後に和傘が並び、全体の配列もいい感じでした、先ほどの「樽」にはしっかり馬車の絵が描かれていました。ここに一台(一頭)実物大の明治時代の馬車が置かれていたら結構盛り上がるのではないかと感じた。
<ローズガーデン〜昭和ただいま横丁>
池にかかる長さ5メートルほどの橋を渡ると、正面にトイレと「和〜nagomi」と書かれたカフェがあった。「三密」を避けるためか、テイクアウトの案内を盛んにしていた。抹茶ティラミス、タピオカしるこ、イチゴ抹茶パフェ…、甘党には立ち寄って食べたいものばかりだったが、店内は結構混んでいた。と言うのも、ここまで歩いてくると、体の芯まで冷えてくる。中で暖を取りたくなるのも当然だ。自分は隣にあるトイレにだけ立ち寄り撮影続行。ローズガーデンは勿論バラの花の形をしたイルミがバラの色だけでなく様々な色で光る(咲く)感じ。それまでの施設がすごすぎて特段印象に残る感じはしなかった。橋の上からとバラのイルミとのコラボでタイミングよく噴水ショーを捉えることができ、何とか絵になる写真となりました。
再び馬場をくぐる階段を下りて行くと、何とも懐かしい昭和の風景が目に飛び込んできた。高度経済成長期に入る前の長屋的雰囲気の店並みが再現されていた。置かれているもの、描かれている事物、当時のポスターに写る有名俳優、その他もろもろが「ブルーライト横浜」や「ブルーシャトー」、「高校三年生」などの曲がバックに流れる中、目に飛び込んでくる。駄菓子屋の絵を見て、中学校の帰りに立ち寄った「勉強堂」や「トンボ屋」(当時立寄っていた駄菓子屋の名前です。)と、そこでよく買っていたサイコロキャラメルやラムネなどを思い出し、牛乳受けの木箱を見て牛乳瓶のカチャカチャぶつかる音が聞こえそうだったり、頑丈な黒い自転車が家の近くまで来てラッパの音が聞こえると、急いで鍋を持って豆腐やがんもどきを買った、幼いころの記憶がよみがえり感動ものでした。カップルや幼い子供には素通り感の強いであろうこの場所も、見たこともない品々が、かえって新鮮なのか?上手に描かれた絵を興味深そうに見ていた。出口に向かう地下道で、イルミネーションとは別の思い出を作ることが出来ました。
<オーロラの森>
「森」と言うにはあまりにも木の本数が少なく少し寂しい感じではあったが、木々に巻き付けられた電飾は上品な色でムード満点。残念ながら、噴水ショーと連動していて、最終は20時30分だったので、到着時には終わっていて見逃してしまった。噴水ショーと同時にレーザー光線をスモークにあてて、幻想的な雰囲気を醸し出すその風景を、機会があればしっかりカメラに収めたいと思った。もう一つ、完全に見て回っていないエリアとして、「TWINKLE MEGATREE AREA」がある。規模は大きくないので、もっと時間配分に気を付ければ見られたかもしれないのが残念。
<総評>
5時間滞在した割には見逃し感が強い。居たのかどうかわからないけれど、生きた「お馬さん」にも会いたかったし、「カラーシャドウ」なるエリアがどこにあるのかわからないまま、おそらく通り過ぎたのだろう?本格的なイルミネーションを演出している「よみうりランド」、「相模湖イルミリオン」、「足利フラワーパーク」、「なばなの里」など過去に自分が行った全国屈指のそれと比べれば劣るものの、競馬開催日以外のイベントとしては、片手間(失礼)とは思えないレベルの高いものだと感じた(遊園地を併設しているイルミ会場との単純比較はできない部分がありますが)。年々進化していく可能性を秘めているようなので、忘却の彼方に押しやることなく記憶にとどめておき、機会があれば再来したいと思った。
土下座年末のご挨拶
今年も<近ちゃんギャラリー>〔相棒の栞〕をご覧いただき大変ありがたく存じます。今年はこれが最後の愚作となります。
コロナ禍、全国各地の花火大会が軒並み中止になってしまい、残念と言う言葉では表しきれない虚しさが胸に宿ります。
来年は、おそらく今までとは異なった花火大会の開催を模索し、「蜜」を避けた形で打ち上げを敢行していくことと思います。
年末年始、この時期に過去最高を更新し続けているコロナの患者数ですが、新しい年を迎えるにあたり、一人一人が今まで普通にしてきた、人との接触について真剣に考え直さなければならないのではないかと感じます。
どうか新しく迎える年が、一日でも早くコロナが終息し経済活動が軌道に乗ることを願いつつ、まずは皆様方の健康をお祈り申し上げたいと思います。
来年も<近ちゃんギャラリー>をよろしくお願いいたします。 |
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