| 5月の栞 『山王供養水辺公園のゲンジボタル』
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「平塚金目」を後にし、秦野の出雲大社に立ち寄っては見たが、蛍は全く光らず。感じとしては熱心に育ってていた宮司さんが、ギブアップしてしまったのではないのか?と、心配になった。師匠も自分も、ここをシーズン最初のゲンジボタル撮影の勘を取り戻す場として選んでいた場所だったので残念です。
開成町の「山王供養水辺公園」は、公園というほど広さはなく水路の両岸を多少整備した程度。おまけに水車は取り外され、小さな木橋も老朽化して渡れず。撮影の大切な小道具が抜けた感じ。少し前は開成町のM氏からのデータを参考に毎年出かけていたのだが、水車小屋とのコラボで一応納得の行く写真が撮れた(2015年5月24日撮影)ので、候補からは外してあった。しかし、この状況下では、大きすぎるホタル会場は閉鎖、小さ過ぎたり照明が邪魔な場所は論外。となると、ここは相対的に候補として急浮上。データ的にも5月下旬から6月初めと言うことは承知。ただ自分だけならともかく近藤師匠を平塚でピックアッブしたので、ホタルがどのくらいいるかは大いに気になるところだった。更に時間的にも22時過ぎの到着、普通なら蛍の活動は完全に終わっている。が、しかし、それは全くの杞憂にすぎなかった。小屋近くの橋の両側は日付が変わっても、細い水路を通路にして、どこからともなく飛んできた。数こそそれ程凄いというほどでもないが、長い距離を悠々と飛んでくるので一頭あたりの光跡はかなりのボリューム。近藤師匠のアドバイスの下、水路が遠くまで見通せるピンポイントにカメラを据える。こうすると蛍が狭い幅で遠くから飛んでくるので、実際の頭数よりはるかに多く、重なって撮影できる。だから、ずいぶんと多く飛んでいるように写せる。この辺の技術力はさすが近藤師匠と言える。
公園内をもう一台のカメラをあちこち動かしながら、街灯や民家の灯りを気にしながら撮影。結局は25時過ぎまで撮影に没頭できた。平塚では多少ロケーションに物足りなさを感じていたのだが、ここを訪れたことで、ストレスもいっぺんに吹き飛んだ形。師匠も「ここのロケーションは飽きないね。」と言われたが、本当にその通りだと思う。ラッキーなことに見物人もカメラマンも来ず(時間を考えれば当たり前だが)やりたい放題?(師匠のスマホのフラッシュがやたら眩しかった)。周囲を散策したが、まだまだ撮影したい場所がいくつか見つかった(今回俄かでトライした場所もあったが、レンズ等の不適合で数枚はボツ)。前回は2015年5月24日にここを訪れているので、来年もしチャンスがあればもう少し早い時期に来たいと思う。
5月31日【日】再訪
本来なら、完全休日の予定だったが、個人面談と学校再開を前日に控えて配信されてくる宿題が終わらないとかで、追加授業が一件入ってしまった。大体こういう時の「HELP!」は、研究モノや作文系が多い。学校が一斉休校中、特に作文が出ることが多く、5つくらいの学校でテーマの決まった宿題を手伝った。そもそも書くのにかなりの時間を要するようなテーマが理科、社会、保体、音楽などから出されて、閉口。その中にはコロナをテーマにしたものがいくつかあった。「各国のコロナ対策と日本の対応」、「オリンピックとコロナの関係を大会運営委員会と選手の立場でのべよ」、新型コロナウイルスについてもろに調べる課題も出ていた。いずれも情報が溢れ返っていてかえって難しい。参った!
この日の夜は「熱海梅園」まで越県行為のゲンジボタル撮影を予定していたのだが、終わった時間が遅く、ちょっと厳しい状況となってしまった。無理に県を跨がなくても、もう一度「山王供養水辺公園」でもいいかなと思う気持ちが頭をよぎった。あそこなら50分ほどで行かれるし、多少時間が遅くても何とかなるか?とも。もっとも、近藤師匠は二日後(29日)もう一度出かけられたそうで、その時の飛翔数は「半減」に近かったとか?気象条件にもよるのだが、我々が行った27日は気温が20度ほどあり、風も次第に無風となって(結構山からの吹きおろしで風が強いことが多い場所です)条件的には良かった。月も三日月だったので、早々に隠れてくれたし・・・。これらの点では、ピークはずれていたかもしれない(時間も)が、ピークにも匹敵する数が飛んでくれたとも言えるのでは?
到着は20時、すでに飛んでいてもいい時間だったが、かなり寂しい頭数だった。師匠に勧められた細い水路から、こちらにやってくる蛍の流れはなかった。上流側の木々の枝からは27日ほどではないもののそれなりの飛翔があり、川面を飛ぶ蛍の風情が撮影できた。ただし、少し上流にある「高台親水公園」のナトリューム灯の光が強烈で(遠目から見て3基ぐらいある)角度によっては周囲がオレンジ色になってしまう(蛍がただでさえ少ないのに、せっかく撮影した写真数枚消去の憂き目に)。このオレンジの光は21時15分頃に消え、その後蛍の数が増えた。午後9時少し前で気温19,5度湿度68%、風も初めは南風だ弱くやや気になる程度吹いていたが、その後蛍の飛翔に差し障るほどの風ではなくなった。つまり気象条件は良かったので、ホタルそのものが本当に減ったと言える。
先着していたカップルに話しかけたところ、およそ一週間くらい前にも来たとのこと。矢張り、その時の方が多かったそうだ。結局10人を少し超える人が来たが、みんな早々と帰って行った。自分も全く枚数が消化できないので、自動露光にしてパンをかじる他は何もすることなし。誰もいなくなった21時過ぎ、バイクで乗り付けた二十歳前後の若者のマナーの良さには敬服した。わざわざライトを消して橋の上まで走ってきたのだ。更に撮影の邪魔になるだろうからと、少し離れた場所(川の下流)を探索し蛍を見ていた。30分ほどして一旦彼らは走り去った。しかし、3人の内2人が再び戻って来て「スマホを落とした」という。もう一人のスマホのライトで懸命に探したものの見つからず。気の毒だったので、撮影用の照明を二台貸す。カメラの画郭の一部、隅の方で盛んに貸してあげたライトがスマホを探して辺りを照らす。「気合を入れて探せ」と言って送り出したものの、「見つかりませんでした。」と戻ってきた。「電話で呼び出ししたの?」と聞くと「はい、でもカエルの声と川の流れる音で聞こえませんでした!」。「大体どこで落としたか見当はついているの?」。「はい、位置情報が出ているので…」。内心それは知らなかったので、偉そうなことは言えないなと思った。「それでも見つからない?」。「はい」。「明日明るくなったら又探せば、きっと見つかるよ。」そういって別れた。ついでに聞いてみたことが、思わぬ収穫だった。彼らが探しまくっていた下流に蛍はいたか聞いたところ「少しはいました。」との返事。
帰りがけに立ち寄ってみたところ、民家が二軒あるのと水路の淵の足場が悪い(下手すると流れの早い川に落ちそう)さらにLEDの街灯が明るすぎて、長時間露光はできない。23時を過ぎて親水公園の蛍はほとんど飛ばないのに、100メートルほど離れただけで、こちらはまだ結構飛んでくれた(後日、近藤師匠が電話で語っていた場所と符合する場所ではないかと思う)。零時を過ぎて、ここも飛ばなくなってしまったが、この時の気温は18,6度、湿度76%であまりコンディションはいいとは言えなかった。とりあえずの証拠写真だけはゲット出来た。
「山王供養親水公園」の蛍の盛んに飛ぶ目安として5月20日から一週間としておく。 |
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