相棒の栞  (音声読み上げ)

青森県八戸市新湊3丁目館鼻漁港埠頭
撮影日時 : 2020−8−23
8月の栞 『八戸花火大会2020』
この夏、毎年行われている花火大会のうち、例えば3000発以上、打ち上げ時間一時間以上のラインを引くと、コロナ禍において実施出来たのは10箇所あっただろうか?もしかして片手で数えられてしまうくらいだったかもしれない。

第40回八戸花火2020、初めから中止ありきで断念する方が、寧ろ実施するより簡単だったかもしれない。多分、反対意見も多かったに違いない。それでも実施に踏み切った。その辺のいきさつは大会あいさつで当日触れられていた。一区画の有料席10000円を広くし(5,4b×2,4b)、人数も4人まで、当然マスク着用、検温37,5以下とした。屋台等の出店はなくメイン会場への人数制限もかけたようだ(「大玉中心の花火大会ですので、遠くからでも見えます。」と案内)打ち上げ時間も昨年までより短くし、昨年までダラダラ感(打ち上げ間隔に間がある)があった点が解消されたようだ。残念ながら今年は風がなく、次から次へと打ちあがる花火は、もう少し間をあけてほしいくらいに思えたのは皮肉なものだ。

5670発と言うのは一見中途半端に思えるが、(実際半端だが)コロナ(567)・ゼロ(0)の意味。打ち上げ数からすれば十分な数だ。事前に調べた撮影場所は4か所あったが、風向き予報(東寄りの風)を勘案すると対岸のポートアイランド緑地しかない。拙宅から午前4時半に車を出し、到着は14時。途中の東北道でガソリン給油がてら休憩を入れたのと、現地近くで道に迷ったおかげで9時間半もかかってしまった。みちのく東北、久しぶりに思いっきり「走っても走っても全然つかない感」を痛切に味わった。

人口とコロナ禍、人はあまり来ないだろうと思ったのが完全に読み違えだった。埠頭の駐車場は車を停めるスペースが残り僅か。釣りを楽しむ人、テントを張ってバーベキューをする家族連れ、そのまま花火見物を目論んでいるのだろう岸壁は場所取りがすでに終了しており、唖然とするばかり。本来なら先端にあるデッキスペースが解放されているのだが、老朽化とかで立ち入り禁止。場所取りのテープも5メートル×10メートルなんて言うのがざらにあり、「ふざけるな」と言った感じ。しかし、コロナ禍の現状では余り目立つ行動は取れないので(実は駐車場に車を入れる時も、ほとんどが八戸ナンバーなので、さすがに湘南ナンバーは目立った)、打ち上げ位置に対して、かなり斜めになってしまうのを我慢して空いている場所へ。三脚を置いた後、他にいい場所はないかと歩き回ったが、停泊中の海上保安庁の巡視船を手前に入れて撮影することが出来るポイントが見つかった。実際、そこには三脚が2本ほど置かれていたが、カメラマンはいなかった(居れば聞いてみたのだが)。もう一か所は護岸の上へよじ登って撮影する方法。しかし、護岸の高さ2メートル弱あり自分の持参した脚立では高さが足らず、よじ登れない。金沢ナンバーの車で来た写真仲間は、おそらく過去に来たことがあるのだろう?2メートル程度の梯子持参で護岸に立てかけ、機材を上げていた。花火だけを撮るなら最高の場所だとわかった。巡視船を絡めて撮影したいとも思ったが、多少リスクが伴うと思いやめた。次回があれば、試みたいところだが、おそらくそれはないだろう?

気温23度、ほぼ無風、18時50分から偉い人の挨拶が始まった。打ち上げは2か所。メイン会場に近い埠頭からは号数の小さいもの(型物や、小型スターマイン)を、沖にある埠頭(こちらからは手前になる)からは7号〜10号が打ちあがった。しかし、コンディションは最悪とまではいわないまでも決して良くなかった。前にも触れたが、無風の上時間を短くしたので、間髪入れずに打ち挙げられた結果、10号玉の半分上は全く見えなかった。背の高くないスターマインはそれなりに撮影できたが、プログラムの中で「10号玉芸術花火」は皮肉にも、高さの低い千輪菊二発だけがまともに見られただけだった。担当煙火店は青森花火と紹介され、副社長の今野義和氏が解説を加えながらの進行となった。インターネット等で配信されており、東京でもユーチューブで見られたそうだ。こうなると新しい花火観賞と言いたいが、カメラに収めるにはやはり現地まで行かないとならない。おそらくクリアーに見えたとすれば、それなりに「海の花火」としては良かったのではないかと感じた。ここに掲載できる花火写真は比較的見えるもののみとなります(それでも見えないもの多数ですが)。全体の半分程度で、特に尺玉は全滅に近い状態ではないかと思われます(撮り方が下手なだけかも?)。

自分的には「今年は、もうこうした規模の大きな大会はないのではないか?」と、腹を決めて出かけた花火大会だった。往復1460キロ、使用ガソリン118,54リットル、リッター12,3キロ、高速代片道1万円超。それでも、毎年行っている赤川花火をはじめ、大曲、長岡、神明その他が中止になっているので出費としては、むしろ少ない。しかし、一回で走る距離は赤川や大曲よりも遠い。唯一の救いは、八戸道は完全片道2車線なので走りやすいことだ。帰り支度が済んでも、人工島に車を入れたため、終了後一時間は車がほとんど動かず、脱出不能。翌日、午前9時に所用が入っているので、八戸道に乗った後は約束時間に間に合わせるべく、途中のゲリラ的雨の中、死ぬ気で高速を飛ばす。それでも到着は6時少し前、シャワーを浴びて朝食を軽くとって一時間爆睡。いい年食らって無茶をしたものだ。それにしても、高速道路のGSのガソリン価格は、なんであんなに高いのだ。リッターあたり25円から30円は高い。千円は丸々損する計算。

第40回八戸花火を挙行し、事故もなく無事終了したことに大会関係者の並々ならぬご努力と、予想を上回る寄付金集まったことで、煙火店さんに勇気を与えたようで、尺玉多数のプログラムに感謝いたします。全体のレベルとしても平均点を上回る、見に行く価値のある花火大会だと思う。今年に限って言えば、貴重な夏の花火大会として今でも余韻に浸っています。

アクセスカウンター アクセスカウンタ