| 11月の栞 『部分月食』
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流星もそうだが、日食、月食が近づくとやたらに騒ぎ出す。今回も「140年ぶりのほぼ満月に近い皆既月食」だとか「次に見られるのは2086年」だとか、今回見なければ、もうチャンスは無いかの様な脅しといったら言い過ぎだけれど、なんか心をざわめかせるには十分なアナウンスだ。なんてことはない。皆既月食なら来年11月18日に見られる。どうして報道って、物事の片面しか言わないのだろうか?
そうは言っても、矢張り自分も地平線から月が顔を出した時、既に月食が始まっている天体ショーを見たい気持ちは強かった。建物を入れての撮影は、初めてだったのでその意味でも撮影は興味があった。ただ、今回は休みを取ったわけではないので、どうしても後半の授業だけは外せなかった。よって完全に満月になるまでは撮影できていません。因みに自分は2011年12月10日に、皆既月食の撮影には挑戦している。下手くそですが興味のある方はご覧下さい。
この日の天気は予報通り薄雲がかかった晴れ。15時頃には一旦全面的な曇り空になってしまい、諦めの気持ちが頭をもたげた。それでも16時くらいに上空の雲はほとんどなくなり明るさも増してきた。半信半疑で機材を電動アシスト自転車に積む。東方向が遮られてる拙宅では撮影は無理なので、何時もの第一中学校前のヘッドランド迄ペダルをこぐ。
到着時低い雲が東にも西にもあって、決して恵まれた条件ではなかった。その憎らしき雲が、日が沈んだ後、赤く染まってくれた。この日の夕焼けは、かなり凄いものだった。自分的にも今まで見た中でもトップクラスと言っても過言ではあるまい。大袈裟に言えば、地球なのか?と言った感じ。
柿本人麻呂の和歌に「東の野に炎の立つ 見えて かへり見すれば月傾きぬ」という作品があるが、この日の天気はその真逆だった。差し詰め「西の空 雲赤く染め 日が沈む かえり見すれば 月すでに欠け」と言ったところ。
18時02分迄は奇跡的に部分月食は観察出来たが、その後は暫く雲隠。諦めて帰りかけるとかなり高い場所に底部だけを光らせて再び顔を出す。仕事の関係で19時には撤収。いまいち消化不良な観測撮影となってしまった。 |

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