相棒の栞  モバイル版

新潟県十日町市小出癸2119-2
撮影日時 : 2021−3−13
3月の栞 『清津峡渓谷トンネル・パノラマステーション』
本日はコロナ禍にも拘らず、舞子リゾートスキー場での打ち上げ花火が開催される。新潟県に限らず日本国内の冬花火は、ほとんど中止になってしまった(後から数か所いい花火が揚がったことを聞かされるが、事前の情報は横のつながりの薄い自分にはちっとも情報が入って来ない。)にも拘らず、ここだけは大々的なアナウンスと、それなりの気合と規模での開催を高らかに宣誓していた。だからこそ、こっちもしっかり休みを取った。そして、機材運びのお手伝いを、元教え子の男子大学生【数年前、彼には合格祝いを兼ねて、この近くで開催された「越後妻有冬花火〜大地の芸術祭〜」に招待している。】に依頼。しかし、当日用事があるとのことで、参加できないとの返事。代わりに妹で現在アルバイトに来ているAさん(JK2)が来るという。細身のスタイルで、プロポーションは抜群だが、荷物持ちにはチョト?体力的に大丈夫か?とは思ったが、「バイト代なしでいい!」と言うので一緒に来る事になった。
「舞子」は関越トンネルを超えれば「塩沢・石打」ICを下りてすぐなので、長岡よりは若干近い(気持ち的にはかなり近さを感じる)。しかし、舞子花火だけの一か所訪問ではもったいないので、少し早めに出て、日本三大渓谷の一つ「清津峡」へ立ち寄り、時間調整を兼ねて「魚沼スカイライン」からの夜景を見た後、20時20分の花火に間に合うように計画を立てた。だが、土曜日に運悪く強烈な低気圧が本州南岸を東に進む手はずを整えてくれた。意地悪としか言いようがない。「いい年の爺が、女子高生を連れて新潟まで行くんじゃねえ!」と僻んでいるようだ。そのヤッカミは強烈で、現地到着時から夕方まで雨が止む時間はなかった。仕方なくヤッカミに負けて、20時20分からの花火を待たずに帰ることにした。もし「舞子花火」迄現地にいたら、帰宅時間は確実に日付をまたぐことになる。勿論、その旨Aさんのお母さまには了解はとってはあるが、いささか気が引ける感じがしていた。「舞子花火」断念だけにとどまらず、「魚沼スカイライン」も、途中までは通行できたが、冬季閉鎖の看板が途中で立っていて、展望台までは行くことが出来なかった。三つの内二つ目的達成ならず。結局、「清津峡」のみの寂しい遠征となってしまったのだ。
前日から土曜日の天気予報を見て、出かける気が可成り削がれたと言うのが本音。行く気になったのは、Aさんが「今日は天気が悪いので、行きません。」と言わなかったこと。そしてもう一つは、これが決め手なのですが、「清津峡」は現在では、ハイキングコースが崩落で閉鎖され、トンネルの中を歩いて終点の「パノラマ・ステーション」まで行き、そこから清津峡の切り立ったV字谷の景色を眺めるので、雨はほとんど関係がないのだ。「パノラマ・ステーション」は深いところでも15センチほどの水深一面に水を張り、天井に張を覆ったステンレス板の反射で「清津峡」の景色を反転して映す。この「水盤鏡」は、ここ数年のいわゆる「インスタ映え」する景色として相当有名になった。自分も昨年「行こう!」と考えていたのだが、コロナ禍において「自粛警察」なる正義の味方がたくさん登場したころだったか、「緊急事態宣言」の発令の有無に関係なく周囲が相当自粛ムードだったので、さすがに新潟はちょっと顰蹙を買うだろうと思い、やめた。
10時に拙宅を出、3時間半程度で到着できるのだが、今回はジェントルな運転で、シッカリ途中休憩も入れてのドライブとなった。現着するも雨はしっかり降り続き、訪れる人も少ないのではと思いきや。一番奥の第一駐車場はこの日の天候にも拘らず、ほぼ満車状態だった。(冬季を除き、新緑、夏休み期間、紅葉の時期は、予約でチケット購入となる)。仕方なしに河童と傘を持参。ここから終点までは一キロ弱。やや上り勾配だが、気づかない程度。「トンネル入坑口」で一人800円を払う。コンクリートでがっしり固められた坑道は、歩きやすい。はやる気持ちも多少あったが、閉抗時間ギリギリまで居るつもりだったので、途中、途中ポイントを探しながらの歩行(あまりないけれど)。所々、道に地下水が浸みだしている所があり、Aさんはその濡れた路面に反射する光をうまく被写体にしていた。自分は見晴らし所から、峡谷の雄大さをカメラに収めていたのだが、振り返ると後ろにはAさんはおらず、やがて戻ってきた彼女が撮影した画像を見せてくれた。なかなかの出来栄えだったので、自分も彼女の「この辺からがいいですよ!」とのアドバイスで真似して撮影。どっちが先輩なのか分からない。高校では写真部に入っているとは言え、Aさんの目の付け所は以前から一目置いていたのだ。
終点のパノラマステーションに到着すると、そこにはあのHPで見た上下対象の景色が目に飛び込んできた。事前に何度も見ていたとはいえ、実際に目の当たりにすると「なるほど!」と納得。。トンネルの先に見える渓谷は全面雪景色とはいかなかったが、大規模なV字谷。そして遠くまで続く柱状節理の岩肌。改めて自然造形物の迫力と人間の小ささを感じた。雨にもかかわらず、ポツリポツリと人が来て、突端の撮影スポットは順番待ちが切れることはなかった。我々は風が吹き込まない一瞬、水面の波が収まった時や、最奥部の「ステージ」でポーズをとる人物をシッカリうかがっていたのだが、ボーっと椅子に座って暇そうにでもしているように見えたのか?「撮影依頼」が殺到。そのたびに写真部のJK2さんは撮影に応じていた。ほとんどがスマホ撮影依頼なので、自分よりはるかに上手。自分はドサクサに紛れて、その横で孫娘にでもアドバイスをするふりをして、チャッカリ撮影。もし、彼女がいなかったら、こうは上手くドサクサに紛れてシャッターを切ることはできなかっただろう?撮影終了後に「ありがとうございました。」と言って満足そうに帰るカップルに「人からお礼を言われるのは、気持ちいいですね!ひょっとして、私たちここの専属カメラマンと思われてない?」と冗談も出た。というか、彼女の写真の撮り方が、誰が見ても場数を踏んでいるように見えるし、周囲の音がうるさいので「ハイ・チーズ」ではなく、指で「1,2,3」と合図するあたりは十分プロっぽかった。
「誰もいなくなったら、『プール』の真ん中から奥に向かって動画を撮りたい。」というので、結局16時まで粘って、誰もいなくなったところで決行。すぐに係の人が来てしまい、お願いをして掃除を少し待ってもらった。それにしてもスニーカーでも歩ける両脇の浅い部分でなく、長靴に履き替えて中央の15センチほどの深いところをバチャバチャ歩く人も滅多にいないだろう!とにかく発想と思い付きのユニークさでは、群を抜いていることは間違えなさそうだ。「もうすぐ閉まりますよー」と声がかかり、せかされるように坑道を抜けると、雨は入抗時と殆ど変わらず、シッカリと降っていた。この時点で、舞子の花火は絶望的だと思った。JK2さんも、「舞子の花火やるんですか?」と聞いてきたので、「花火はやるけれど、これでは、撮影は無理だから、帰ろう!」ときっぱり。念のため、打ち上げ会場のゲレンデまで行ってみたが、雨が降り続いていただけでなく靄っても来ていたので、このまま気温が下がれば、この場所で数年前に経験した雲の中の「雲の色だけ変化花火」になりそうなことは予測がついた。Aさんに「21時30分に帰ります。」のメールを家族に送ってもらい、塩沢石打ICから上り関越道に入った。普段なら、この時間相当渋滞が予想されるのだが、丸一日雨模様だったこともあり、ガラガラの高速道路だった。
「エッ、結局JK2は荷物運びの役には立ったのか?」って?鳴子の花火大会で、少し急な上り坂をカートを押してもらうために同行してもらったのですが、結局,花火撮影をせずに終わってしまったので,そこでの役目はナシ。ただ、清津峡の坑道内ではしっかりカートを引いてくれましたし、荷物番もしてくれました。ありがとうございました。

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