| 5月の栞 『山王供養水辺公園のゲンジボタル』
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夜予定していた私立中学三年生の授業が、体育祭の旗づくりで帰りが遅くなりそうなので、お休みするとの連絡が入った。ならばとばかりに、開成町まで一走り。昨日まで本格的な梅雨を思わせる、いや梅雨どころか激しい風雨でコロナと合わせて気分も落ち込みがち。少し早いかな?とは思いつつ、ダメ元で行ってみた。湘南地方は強風注意報が出ていて、相変わらずの南風。だが、山王供養水辺公園は、いつも山からの吹き下ろしの風が強い場所なのでどうかな?かえって中和されて風が弱まり良かったりして?などと思いを巡らせながら車を走らせた。
20時半を回っていたが駐車場には車が一台もなく、「やはりまだ早かったかな?」と思いつつ、車を降りる。以前水車小屋だったところから、南東側を見て、びっくりした。石碑のある所にオレンジのナトリューム灯がまばゆいばかりに光っているではないか!!用水路の石橋の上から水路を見ると、数頭のゲンジ蛍が確認できたが、たとえここに多くの飛翔を確認したとしても、オレンジの光が差し込み、とてもじゃないが長時間露光は無理かと思った。仕方なく水路の上流を探索する。気温は19度、多少西寄りの風が吹くことはあったが、止むときの方が長く、風に関しては救われた。そして、風が止むと、かなりの数飛んでくれた。時刻は21時を回っていたが・・・。急いで車に戻りカメラを担ぐ。しかし、予想通りオレンジ色の光線は強烈で、色温度オートでは赤茶けた木々や草、汚いグレーの水面が写り色彩的には全く気に入らなかった。場所を転々と移動してみたが、ダメ。そこで、3700K(電球色と蛍光灯の中間あたり)に設定し、極力赤茶色を消そうとした。しかし、これには代えがたい代償を払うことになったのだ。ホタルの光跡が蛍光色ではなく緑色の光跡になってしまったのだ。
ホタルは、見ごたえのある頭数飛んでくれたのに、ナトリウム灯には本当にムカついてしまった。わざわざ一本だけ、もの凄い明るさで光るそれは、まるで我々カメラマンが、ここで撮影することを諦めさせようとしているようにしか思えない。治安上もここだけ明るくする意味も感じられないし、道路にはLEDの街灯もある。昨年撮影した、200メートル下流(近藤師匠おすすめの場所)にも足を運んだが、オレンジの光が土手をシッカリ照らし撮影環境は最悪、話にならない。
気温が一段とと低くなり、ホタルの飛翔が緩慢になって来たので更に長時間露光を試みたかったが、月の明るさもプラスされ、いよいよ撮影は難しくなってしまった。それでも時折一頭が飛び立つと、つられて数頭が飛んでくれるので、日付が変わるまで粘り強く待った。ここのピークは判らないが、長年通っている勘で言えば、一週間くらい早く見頃を迎えたのではないかと思えた。だから、今日が早過ぎた訳ではなく、もっと早く飛び始めていたのかもしれない。撮影中、川沿いを歩いてホタル観賞をしていたのは、一組のカップルのみ。勿論カメラマンもいなかった。そして、昨年にも増して、田んぼの向こうを走る車が3台ほどだったのには、開成町の人は「外出自粛」を徹底しているのか?と思ってしまった。ただ、昨年は中止だった、「アジサイ祭り」は今年は開催されるようだ。と思ったが、27日の時点で中止が決まったようだ。 |

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