| 8月の栞 『郡山布引高原のひまわり』
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はじめに [再々延期の八戸花火]
8月22日、規模の大きな花火大会としては最後の砦だった八戸花火が、コロナ感染拡大と八戸港貨物船油流失事故の影響で8月29日に延期になった。もともと天気予報が思わしくなく弱い雨予想。その上、個人的には前日に二回目のワクチン接種日とあって、接種後の体調によっては断念せざる得ないかと思っていた。更に23日の月曜日は、よりによって人間ドッグだし。もっとも、一回目の摂取で、水注射ほどの影響(つまりは、まったく影響なし)しかなかったので、天気さえよければ花火行っちゃうかも?、と無謀的魂胆。ただ、11日に起きたパナマ船籍の貨物船座礁事故の一報を聞いたとき、
嫌な予感がしていた。その後、燃料の重油が大量に海に流れ出したと聞いて、ますますヤバイ。おかげで、海水浴場まで閉鎖され、被害の大きさは、漁業関係にまで及んでいた。
21日の二回目接種も、八時間程後に多少注射痕付近が痛かった程度で、全く苦痛はなかった。よって、もし延期していなかったら行く事は可能だった。もっとも天気は良くなかったのだが。結局23日の午後になって29日の花火大会は10月17日(予定)に再延期となり、自分的には今年の夏花火大会での撮影の機会はZEROとなってしまった。2011年11月から近ちゃんギャラリーの一角に【相棒の栞】のコーナーを設けていただき、はや10年近く、花火と蛍をメインにしていた自分にとって8月の花火撮影ZEROは、ある意味屈辱でしかない。そして、8月の【相棒の栞】は作品が、「布引高原のひまわり」たった一つというのも寂しい限り。
本題〔郡山布引風の高原〕
8月中に近隣のひまわり撮影も何ヵ所か考えていたのだが、軒並みイベントは中止になったり、規模縮小での開催。ひまわりに関しても、わざわざ咲いている花を切って、見学さえさせないようにした所もあった。不運にも山中湖「花の都公園」のそれは、今月中旬の強風で倒れてしまい、公園関係者が頑張って起こす作業をしたそうだ。それでも、やはり自然には勝てない。とても綺麗に咲いている状態迄には復活しなかったようだ。なんとか8月一作品でもアップさせなくては…と、(半分意味のない)責任感と言ったら格好がいいが、義務感にも駆られて、苦し紛れに出かけたのが福島県郡山市の風の高原。もともとは大根畑だそうだが、ここに風力発電用の風車が30基以上立ち並び、11ヘクタールの土地に22万本のひまわりが植えられている。そのスケールの大きさに圧倒される。もっとも、ひまわりは、大体三か所での時間差開花となっていて、8月中旬から9月上旬にかけて楽しめる。ひまわりと風車のコラボは、おそらくここでしか見られないのではないだろうか?元々青森県まで行く覚悟が出来ていたので、福島県も南部に位置する郡山市なんて、約半分の道のりでしかないのでは?コロナ禍、ここのイベントに関しては特別な制限はかかっていないようだったので、出かけて失望したところで、傷は浅い。ただし、帰りに夜景を撮影すべく立ち寄ろうとした「郡山ふれあい科学館」の展望施設は、コロナの影響で閉鎖されてしまった。
朝5時に出発。およそ4時間近くかかると出ていたナビも、オリ・パラの規制で時間帯による首都高1000円上乗せと、コロナ禍にあるせいか?空いていた。まったく車の量が少ないかと言えば通常(この時間帯渋滞はつきものなのだが)の半分程度か?。追い越し車線をダラダラ走る輩の多いこと。「煽ってください。」と言っているようなもの。そういうドライバーに限って、自らケンカ売っている自覚もなく「煽られました!」というのが関の山。追い越しのための車線の意識なし!自分のカメ友も、「小田・厚道路」で、ずっと追い越し車線を100キロチョットの速度で走っていて、パトカーにつかまったことがある。どのくらいの距離をずっと追い越し車線を走り続けたら捕まるかはわからないが、左車線が空いているにもかかわらず入らなければ、500メートル以上走行し続けたらチェック対象か?抜いたら相手との車間距離を少し空けてから(これも慌てて直前に入る=殆ど割り込み=輩が時々いる)、走行車線に戻ることがルールになっているのだが、結構知らないドライバーも多い。
首都高を走っている時は、地平線からきれいな朝日が昇るのが見られたのだが、埼玉県に入ると前方に真っ黒い雲。次第に日差しはなくなり、ガッバッと雨が降ってきた。土砂降りの雨に、たちまち速度が落ちる。こういう状況になっても追い越し車線をブレーキを踏みながら走るのだから気が知れない。「煽り」どころか「お釜」掘ってくれとでも言いたそう?栃木と福島の県境を越えるころには、雨もやみ次第に辺りは明るくなり、「白川中央smart・IC」を出た時点で、雨の降った形跡すら無く晴れていた。ここから国道294号を使って猪苗代湖まで一機に北上する。この国道なかなかお気に入りの道。途中長い直線箇所があり、とても走りやすい場所がある。この付近には桜並木があって、さぞ満開時には見事な光景を味わえることは容易に想像できる。
「布引高原」をナビでセットしても、正確な場所が出てこない。仕方がないので、猪苗代湖近くからはスマホで道案内をしてもらう。所々(確認できたのは2か所)に立て札は立っていたが、国道をはずれて少し走ると、人家も全くない。結構、本気のヘアピンカーブを上ることになる。8時過ぎだというのに上から降りてくる車が時々あり、広くない道ではギリギリのすれ違いだ。恐らく日の出と同時に撮影に臨んだカメラマンの車両だろう?自分も東向きのひまわりを、朝日と一緒に撮影したかったのだが意志の弱さを露呈した。標高1000メートルの高原というだけあって猪苗代湖付近では29度だった気温は26度まで下がった。日差しは強く今でも日焼けした腕に腕時計の跡だけ日焼けせず白くくっきり残っている。駐車場は二か所(100台程度)あったが、既にメインのそれは満車、隣のスペースも続々入ってくる車で、みるみる埋まっていく。なんでも、後から聞いた情報では、昼過ぎごろには、駐車場に入るまでに2時間近くかかったそうだ。麓まで、相当渋滞したそうな。結構有名なんだなと後から思った。
車を下りて、まずはトイレ。湿度が低くカラッとしていたのには驚いた。これなら汗っかきの自分でも快適そのもの。腹ごしらえの後、早速ひまわりに会いに行く。今年は少し開花が遅れているとの情報だったが、確かに所々につぼみの状態を目にすることはあったが、目立つほどではなく十分な開花であったと思う。桜で言えば7分咲き、桜は8分が被写体には発色もいいのだけれど、ひまわりは咲いていてくれさえいれば、発色など関係ない。あざやかな黄色はかえって枯れかけた花がなかった分、きれいだったかもしれない。因に、9月3日には見ごろとなっていますとのアナウンス。
後から後から押し寄せる見物客にも拘らず、広大なひまわり畑が密になることはなかった。さすがに入り口から真っ直ぐ延びる道は、混雑していたが、左右に枝分かれする農道や、ガタガタの畦道に入れば人物を入れずに撮影することは可能だ(ひまわり畑の一角には、人目を避けて女子高生の人形を手に、撮影をしているお兄さんもいた)。今回は、あえて人物を気にせず撮影してみた。この広大なひまわりの高原と風車を表現するには、その大きさを感じていただく対象物が必要だと思ったからだ(ここにアップした写真を見ると、入れすぎの感、大有りだが)。
一通り回った後、昼前に一度車に戻り、仮眠。エンジンをかけずにエアコンが使えるので、ぐっすりと眠ってしまった。コンビニで買ったパンを昼食代わりに食し、再び撮影開始。今度は魚眼レンズで遊んでみようと携帯したのだが、なかなか撮影用途が見つからず苦戦。あちらこちら歩いているうちにレンズフードと大型のレンズ・キャップがポケットからこぼれ落ちていた。幸いキャップの方はそのデカさ故すぐ横で発見できたのだが、小さなフードの方は・・・。急いでキャップを外した場所からUターンしてあぜ道を戻る。撮影に歩いた道程を3回ほど往復したものの見つからず。そのうち集中力が明後日の方向へ行き、見つからなかったことばかりが頭をよぎる。新品だといくらするかとか、特殊なレンズだけれど中古で売っているかなーとか?このフードがなければ、球面丸出しで傷つくなーetc・・・。一時間以上ロスして探すも、結局見つからず。とりあえず、この球体レンズをいつまでも持ち歩いているわけにもいかず、車に戻ることに。
気を落ち着かせ、車中で自分が歩いた道をゆっくりと思い出す。それまで、パニックになっていたせいか、今度は結構冷静にレンズを取り出した場所や撮影した箇所が思い浮かんだ。夕方の撮影は半分諦めることにし、カメラのモニターを見ながら、もう一度立ち止まって撮影した場所をチェック。日もだいぶ落ちて来ていたので多少焦る。何か所目かに、ここで撮影したと同じ画像を見て、ふと右足元を見た時、あぜ道脇の草むらと、ひまわり畑の境にそれはあった。草の上にふんわりと載っていたので、「なーんだ!」いとも簡単に見つかった。見つかる時はそんなものなのだが、逆に何でもっと早く見つけられなかったかが心残り。
探し物のおかげで撮影時間は極端に削られてしまったが、フードをなくしたまま帰路につくのは、あまりにも辛いだろうことを思えば、仕方がない。気分的にはノーマル状態に戻った。コロナで緊急事態宣言が出ているので、湘南ナンバーはさすがに気が引けたが、多摩や宇都宮ナンバーも見受けられ、ドサクサ紛れで、来てよかった。残念ながら、トワイライトタイムには、雲が地平線近くから一部上空まで広がり夕焼けもマジックアワーもお預けとなってしまったが、行かれる場所があっただけ、良しとするしかないでしょう!? |

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