相棒の栞  モバイル版

長野県駒ケ根市赤穂1
撮影日時 : 2021−9−29
9月の栞 『駒ケ岳千畳敷カール』
2005年5月、初めてデジカメEOS20Dを257000円で購入、まだデジカメが出始めたころで、急速に進化している時代にレンズを含め大枚をはたいて購入。
その喜びと勢いで出かけたのが、箱根ではない「駒ケ岳」。もう16年も経っている。たまたま平日(絶対土・日に行くべき場所ではない)休みが取れ、天気もまずまずだったのでちょっと遅めの午前5時出発。
平日、早朝の高速道路はトラックが多く、相変わらず100キロチョットの鬩ぎ合いで、追い越し車線を塞いでくれる。マイカーがほとんど走っていないから、彼らの独壇場なのはわかるけれど、時速5キロ程度の差で抜きにかかって、一体どれだけ早く目的地に着けるのか?もっとも、それは圏央道での話。中央道に入るとガラガラ。ナビ案内より早く到着できた。

駒ケ根ICを出ると駐車場は3分ほど先。アクセスはいい。しかし、ここからが大変。7時半到着時には、既にバス待ちの100メートル以上の列。そのほとんどが本格的登山者ばかり。スタイルも一様にほぼ同じ、両手に登山用スティックを持っている事が大きな違い。カメラ片手にスニーカーなんて自分一人。みな厚手の服を着、上から下まで完全な登山スタイル。自分は長そでシャツにベスト。軽装がやたら目立ち浮きまくる。バス待ちの気温18度には丁度良い格好でも、最終のロープウェイ駅を下りたら、寒くて震え上がってしまうかも?30分に一本のバスが座席数だけ乗客を吸い込み出て行く。20メートルほど前進したが、まだまだ列は短くなった感じがしない。後ろを振り返ると、列はどんどん長くなる一方。

ここで、とんでもないうっかりミスをした。早朝の寝ぼけか?年齢によるボケが始まったのか?判らないが、ただ何も考えずに列の後ろについた。各自がチケットでも手にしていたら直ぐに気がついたのだが、並んで少しして、先に切符を買うのではないかと、ふと気がついた(先に買うにきまっているだろうに、矢張りボケ?)。忘れ物をしたふりをして列をはずれ、かろうじて遠く見見える看板目指して歩く。駐車料金は、後払いの一日800円。往復のバスとロープウェイの運賃が4200円ほど。都合の5000円。それでもこれだけの人気。沢山の登山客で賑わう。

少なくてもバス一台分30分はロスをした。列はさらに延び、短くなることはなかった。やがてバスが一台到着し、少しずつ前へ進む。コロナ禍のせいか、安全のためか?バスも座席の数しか人を乗せない。そして一台出て行ったあとは30分立ちっぱなしで次のバスを待つ。「なんでどんどんバスを出さないのだろう?」大いに疑問に思った。ただ、ロープウェイ麓駅である「しらび平」駅までの道は、対向車とのすれ違いが困難な1,5車線。当然、バス同士のすれ違いもできない。簡単に言えば、単線鉄道が、途中の駅で待機して通過待ちをする方法を取っている。勿論それだけではないのかもしれないが、片道30分の道で、すれ違い可能箇所が3か所ほどでは、輸送量にも限界があるのだろう?ロープウェイの方は、通常30分間隔での運航しているのを崩し、9分間隔でピストン輸送を行っていたのとは、雲泥の差があった。それにしてもこの山岳道路、普通車でも初心者では難しそうな狭く急勾配のヘアピン連続カーブを、脱輪するのではないかと思えるギリギリのハンドル捌きで運転するスキルには、脱帽した。

ここを訪れる人の目的は、完全に二つに分かれている。本格的登山と、なんちゃってハイキング。ハイキングコースは周遊一時間もかからないのだが、かなり息が上がる。それもそのはず、バスに揺られヘアピン・急坂を上がること30分、更にロープウェイで7分。山頂駅である千畳敷駅は、標高2612メートルの日本最高峰の駅なのだ。因に、車で登る富士山5合目が2442メートルくらいかしら?(富士山なら7合目付近に相当)明らかに空気が薄い。一番それを感じたのは、買ってきたパンを食べようとした時。袋がパンパンに膨らみ弾けそうになっていた時だった。勿論、体力のない自分は、少し急な上り坂を歩いただけで、息が苦しくなった。
今回のタイトルをつける時、「紅葉」の文字を入れようか否か迷った。皆さんがイメージするカエデやイチョウの紅葉と、高山植物の「紅葉」とでは全然異なるので。標高2500メートルを越える「紅葉」と言っても、ダテカンバやナナカマドが、切り立った岩を屏風にして一部に点在するだけ。黄色や赤のワンポイントアクセントと言ったところ。まあ、ハイマツの緑と合わせて信号色?ただ案内人によると、今年は夏の天候不順もあり、イマイチ色づきが良くないそうだ。
到着してすぐロープウェイ反対側に回ると、ラッキーなことに富士山が見えた。長野県から富士山が見えたのは、一度あるか無いか?それほど天気が良かった、と言う事だが、昼近くになればなるほど、下から湧き上がるガスで視界が遮られる回数が増える。ただ、それもまた千畳敷カールに、変化を与えてくれる。何枚か、それらしい雰囲気の撮影もできた。一周一時間もかからない「お花畑周遊コース」も足元は決していいわけではない。角ばった石や、朽ちた階段など、かなり足元に注意をしないと怪我をする。この日、軽いハイキング気分だった自分は、ジョギングシューズのような薄底の靴だったので、角張った石や、砂利には不向き。足の裏から痛くなってきた。ハイキングコースといえども、なんちゃって登山スタイルは、していった方がよかった。八丁坂分岐点から宝剣岳(標高2931メートル)方面に行く登山道には、登山者カードへの記入や、ヘッドランプを含む登山用装備での入山を知らせる看板が立っていて、とても自分の格好では入ってはいけないところだと思った。
平日だというのに、狭いハイキングコースは、立ち止まっただけで、通行の邪魔になってしまう。ここの標高を考えれば、それ程多くは来ないはずなのに、輸送力が完備しているということは逆に恐ろしい。撮影も、どこからでも出来るというわけではなく、所々に広い場所があるのでそこからの撮影になってしまう。それでも「剣ヶ池」前には開けた場所があり、ここで一休みする人が多かった。地下水なのか、完全に無色透明で、水深も浅いため、水があるのかもよく見ないと分からなかった。駒ケ岳神社を起点にここから反時計回りに回った、3分の2ほどの所にある「剣ヶ池」から、「ホテル千畳敷」を目指すのだが、ここからの勾配のきつさと言ったら心臓バクバクの急坂、足場も悪い。それに見合ったポイントもなく、「ハイキングを楽しみました。」で終わった感が強い。

13時を過ぎると、帰りのロープウェイの案内が盛んになる。夕方近くになればなる程、混み合いますと言うのがその内容。最終は17時。夕方まで待つことも考えたが、綺麗な夕焼けが拝める確率が分からないし、ロープウェイ駅付近が真っ白になって来たので、列にならぶことにした。こんなに早い帰路も経験がなかったが、体力的には、結構疲れた感じがした。これも気圧のせいか?

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