| 10月の栞 『大洗海上花火大会』 |
久しぶりに大洗の花火大会へ行くことにした。この日は大曲(秋)の花火大会もあったが、年齢を重ねるにつれ秋田までゼロ泊で往復する自信がなくなってきた。鴻巣花火大会も重なっていたが今年は規模縮小、ギネスの四尺玉もないとか?三尺もない!迷うことなく大洗海上花火大会に決められるのも、野村花火工業さんのワンメイクだからだ。
前回は2017年3月の「大洗海洋フェスタ」では、場所取りでガードマンと一悶着あり、砂浜に追いやられた嫌な思い出がある。そして、今年は有料席を設置して、本格的に「大洗海洋花火大会」と題してきた。益々タダで花火の撮影なんか、埠頭近くで出来る条件下にはないだろう?!と、判断。そこで、遠花火での穴場探しとなる。しかし、「磯浜海防陣屋跡」以外めぼしい遠花火撮影場所は見つからない。そして、そこは駐車場らしき施設やトイレも無い(後で調べたら駐車場はありましたが、ナビの案内が遺跡の反対側だったので見つからず)。「大洗マリンタワーとほぼ同じ高さがある。」と言うネットの書き込みを頼りに、撮影のロケーション的に花火は見えそうなので、ここに決める。
3時間半程で到着。土曜日の割には地元湘南脱出は、それほどでもなく高速も普通の車の流れ。九月の三連休に比べれば、こんな上天気なのに、こんなに空いていていいの?・・・。首都高江戸橋JCTの合流も渋滞なしで常磐道方面へ。友部JCTから北関東自動車道に入るもガラガラ。流石に大洗で高速を降りてからの国道は、大洗駅方面そして大洗マリンパーク方面へ行くだけあって結構な渋滞だったが。
車のナビで「磯浜海防陣屋跡」を入れたら、駅近くの商店街からのアプローチを案内され、狭い道を入る指示。「目的地付近です。」と言われても、らしき立て札があるだけで、???が無い。通りがかりの人に聞くと、「商店街の駐車場が玩具屋の前にあるよ。」と教えてくれた。「お店利用者のみ、長時間駐車はご遠慮下さい。」の案内があったが、取り敢えずロケハンのため車を止める。
路地を入っていきなりの急坂、そして急階段。普段歩かないから、これには参った。息が切れて目が回りそう。なんてことはない、トイレ休憩が嫌で水分補給をせずに走って来た。水筒の麦茶がこれ程効果があるとは・・・。全く整備されていない草地の台地状上に数台の三脚確認。急いで上ろうとするもケモノ道すらない。普段はいかに人が来ていないかが、容易に想像出来る。
しかし、今日は違った。崖に沿ってずらりと並ぶ三脚。そう、もう遅過ぎたのだ!崖の左端ギリギリの所なら、どうにか一本だけなら何とかなりそうなスペースを見つけた。しかし、なぜそこが空いているのかは、すぐにわかった。松の枝が前方に張り出し、上部を枝が覆う感じの場所だったのだ。10号がどの位の高さにまで上がるかはわからない。最悪、花火は松葉の中かも知れない。出来るだけ三脚を前に出し、低い位置での設定を試みる。これでダメならこの日は終わる。
周りカメラマンとも挨拶を交わし、情報を得た。それによると、中央のベスト・ポイントは、「すでに昨日の昼には場所取りがしてあった。」と。人気アニメ「ガールズ&パンツァー」の中でこの場所を知ったと言う、横浜からのカメラマンが、教えてくれた。その人は今日の1時頃着いたのだそうだが、既に端っこしか空いていなかったとの事。何故前日に場所取りをしなかったのか?ツッコミたかったが、おそらく、こんなに熾烈な場所取りだとは思わなかったのかも知れない?。
日中は、かなり強めの風が吹いていて、寒さも感じた。夕方、右手にきれいな夕日が沈む頃には風は収まり、少しして大洗港の灯りが次第に明るさを増し、いい雰囲気になって来た。
シチュエーションは申し分ない。野村花火のお膳立ては出来た。しかしながら、こう言う最高の煙火店の花火の時に限って、ズームがままならない。今回は、画角を初めから決めておかなければならない。上部と左の木の枝、そして右手には松の木の幹。まるで額縁状態なのだが、そのどれもが写らないギリギリにフレームを決める。縦にしようか横位置にしようかなんて迷いもない。縦位置しかできない。予め決めた枠の中に花火が入るかどうか?本末転倒も甚だしい。この設定で、例えば上部が突き抜けてしまえば、the
end.松の枝に邪魔された芸術玉を拝む事になる。果たして・・・。
日頃の行いがいいのか?(良いわけないだろ!)多少中心からは外れたものの、樹木のフレームの中に収まった。もっと言うなら、前もって「この枠の中にスッポリ入りますよ!」と分かっていたかの如く。あとは、非の打ちどころのない野村花火をしっかり撮るだけ。殆どシステマティックされた打ち上げ方なので、撮影する方も予見しやすい。思いの外ラッキーが重なった感じがした。大洗港の夜景を少しだけ入れてあり、花火とのマッチングも、まんざらでもない。
以前の大洗は、単発の10号が多かった。一発一発の造り込みを味わうには、尺玉単発打ちは見応えがあった。しかし、この日の野村花火は、チョット他では見られない凄さだった。3年ぶりだったから大盤振る舞いだったのでは?と、良い意味でも悪い意味でも勘繰ってしまう。場所取りは厳しいが、来年もマークしておきたい花火大会だった。
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