相棒の栞  モバイル版

山梨県甲府市酒折三丁目4ー3
撮影日時 : 2022−3−10
3月の栞 『不老園の梅』
すっかり写欲を無くしかけてしまった様で、なかなか腰が上がらない。こんなことではダメだと、甲府市内でそれなりに有名な梅の名所を訪ねてみた。
2014年3月7日に、同じ甲府市内にある敷島公園を訪れたのだが、こちらは無料。広々とした敷地に、梅の花が点在し、写真を撮るより散策した方が良さそうな所。バードウォッチのカメラマンもみかけた。
今回の不老園は、厳密には個人の所有地。梅の季節と紅葉が美しい秋に期間限定で一般解放されていて、入園料500円がかかる。開演は午前9時なので10時到着時には、すでに20台ほどの車が駐車してあり、平日にも拘らず人気の程が伺われる。入り口で入園料を払ってすぐに展望台に向かう。それほど勾配のキツくない道を10分程かけてたどり着く。しかし、期待していたほど多くの梅の木があるわけではなく、紅梅白梅が各一本ずつほぼ満開の花を咲かせている程度だった。
さらに、この日は薄曇りの空模様でアルプス連峰の山々や富士山も霞んでいて、梅とのコラボは出来なかった。特に雪を頂いた富士山は白い雲の背景に、溶け込んでしまい案内板を確認しなければ、その位置を探すことは難しかった。

多少落胆しながら坂を降りて行くと、むしろ入り口付近の大門から左手の坂を上った付近にある芭蕉句碑から富士見橋あたりにかけての梅が1番きれいに咲き誇っていた。お昼近くになると、さすがにこの付近ではかなりの人が集まっていて、写真を撮ったり昼食を食べたりしていた。
展望台から坂を下っていた時は、入園料の500円は少し高いのではないかと感じていたが、「富士見亭」、「芭蕉句碑」、「富士見橋」、更には「かぶと岩」付近で写真を撮り始めた頃には、入園料相当だと思えるようになっていた。この付近の梅は7分から8分程度の咲き具合であったが、売店の人による、今週いっぱいが見頃ではないかと言っていた。
南側斜面の反対にあたる「長生閣」の古民家がある付近の梅も満開で見ごたえのあるものだった。残念ながら「逍遥の池」には水が無く、そこから流れだす小川のせせらぎを聴く事はできなかったが、もしここに水が流れていたら.さぞ趣のある被写体となっていただろう。すれ違ったスタッフに聞いたところトンネルができてから水がなくなってしまったと言っていた。おそらく下を貫通している6号線の酒折トンネルの事ではないかと思った。

正午すぎても相変わらず空全体が薄い雲に覆われていて遠くの山々も依然として霞んだままだったので、今日はこれまでと思い13時の時計の音に促されて不老園を後にした。途中河口湖、山中湖を走っていた時も富士山の山頂には雲がかかり、今一つ冴えない天候だった。

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