相棒の栞  モバイル版

静岡県菊川市西富田
撮影日時 : 2022−5−29
5月の栞 『西富田すみがやホタルの里のゲンジ(現地調査)』
熱海でも瀬上沢でも湯河原でも、何処でもいいので、撮影に行くつもりでいた。ただ、いわゆるマンネリ。勝手知った場所での撮影は、気が楽だけれど「今年もここかよ!」とか言われそう。

そこで、コロナも下火になりつつある(まだ人数的には結構な数なのだが、完全に経済に舵を切っている。)ので、久しぶりに新規開拓。先日出かけた掛川市上垂木のゲンジボタルの撮影後、隣の市である菊川市にも、ゲンジボタルの見られる場所がある事が判った。本当は場所がメチャ近いので、お立ち寄りでも良かったのだが、上垂木訪問時には、その発想はなかった。

1号バイパス「道の駅掛川」のすぐ先を降りて左折、そして、再びすぐ左折するのだが、初めての道ゆえ通り過ぎてしまう。この日は時間に余裕があったので、下道で行ったが、流石に日曜日だけあって三時間半もかかった。掛川上垂木より少し近いはずなのに、矢張りそこは休日。東名なら菊川インターで降りと、かなり時間短縮出来るかも?

到着は18時30分頃。ナビなしでは、とてもじゃないが辿り着けそうもない。第一住所がない!東経138度5分33.7、北緯34度47分50.3で表示される。ホタルの里の看板の一枚さえ見つけられなかった(お祭り当日のみ有り)。目的地50メートル手前、それまでのアスファルト舗装の道からいきなりの林道(農道)へのナビ。「エッ」、思わず声を上げる。マジかよ、とは思いつつ木々が生い茂ったダートを進む。左側には沢水が流れていて、その雰囲気はある。ナビが終了の案内。幸い草地だが車を止めるスペースはある。どなたかの私有地かも知れないが、祭り当日はどう言う扱いなのか?

車を降りるとスマホでチェックしておいた写真と似た紫陽花が咲いている。沢沿いに50メートル程歩くと行き止まり。対岸は絶壁、その上に生えている竹林を見て、ヒメボタルを想像してしまうのは、相当の病気か?沢には立ち入らない様にロープが張ってあり、それなりに、ここが鑑賞場所だとわかる。上の茶畑から軽トラが降りて来た。怪しいやつだと思って声をかけてくれれば良かったのに、走り去ってしまった。仕方なく雰囲気だけでもカメラに収める。

気温18.5度、湿度61%、昼間との差は10度近くある。例年ホタル祭りはおよそ6月の一週か、二週の土曜日だから、まだ早いことはわかっていた。果たして飛ぶのか?第一、成虫がいるのか?19時30分、誰も来そうにない。大体19時40分目安だから待つしかない。天然のホタルだけあってピークはわからない。箱根千条の滝と同じだ。

気の早いホタルに期待して待っていると、沢沿いの木の葉が発光。正確には、木の葉の上にとまっているホタルが光った。急いで三脚を取りに戻る。セットが終わる頃には5頭ほどが発光していた。沢沿い50メートル程とは言え、何処で飛ぶのかわからないので、取り敢えずは入り口付近で待つ。20時頃には15頭程が飛んでくれた。意外にも沢の上を飛ぶのかと思いきや、ロープを越えて道の上をゆったりと、時には道を行ったり来たり、中には相当高く舞うホタルもいた。このへんは野生のホタルだけあって行動範囲が広い。

見応えのあったのは15分程度で、すぐにお休み。21時近く迄、ぼさっと立っていたが無駄だった。それより沢沿いからカサカサ音がして、気がついたら何かが足元近く迄来ていて、思わず声をあげてしまった。「たぬき」あたりだとは思うが、もう少し深夜になって出て来て欲しいな!「たぬき」さん。ここが人里離れた場所であることを再認識する事になった。

最悪、ゲンジボタルに会えないかも知れないことも覚悟の上の現地調査だったし、ホタルが撮影出来るかも、わからなかったことを思えば、数枚はなんとか絵になる写真が撮れたので、アップする事にいたします。ホタルが増えれば、見に来る人もいる筈。ロープ沿いに、あるいは道を歩きながらホタルを鑑賞されると、ここでの撮影は無理があるかも知れない。山間の小さな窪地ゆえ場所的には狭すぎる。関連サイトでは過去に100頭ほどの出現との記事もあるが、ホタルと同数のとは言わないにしても4分の1の人が来たら?と思うと、躊躇してしまう。
一方で、こんな不便な山奥、平日ならなんとかなるかな?と淡い期待も抱かなくもない。往復7時間との天秤は、微妙なものがある。

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